環境破壊
249438 電磁気による地震予知
 
岸良造 ( 58 香川 技術者 ) 11/04/14 AM02 【印刷用へ
サイト運営者は地震学者ではないが、活断層の調査などを行ったこともある「海の研究者」であり、豊富なデータが紹介されている。
本来は、電磁気による地震予知を考えていたようであるが、予測可能性の高い「アスペリティー仮設(プレート境界で固着している岩盤がすべる)」について解りやすく紹介されている。
「海の研究者」より転載します。
( リンク )
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>このように普段は固着しているが巨大地震の時に一気に滑るプレート境界部=アスペリティーと考える仮説は、阪神淡路大震災以降に注目された。現在は、アスペリティーがどこにあってアスペリティー形成の要因はなにか?について研究者たちは興味を持ち、力を注いでいる。
なぜならアスペリティーが巨大地震の源ならば、アスペリティーの大きさがわかれば、将来の地震の大きさが予測できる。またアスペリティーの周りでの「ゆっくりすべり」や微小地震活動の様子から、「いつ地震が起きそうか」といった予測まで可能となるかもしれない。
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【東北関東巨大地震発生の謎を考える。】
今回の地震は「アスペリティー」と呼ばれる、プレート境界で固着していると思われる部分が複数同時に割れたことにより、大きな揺れと津波が広域を襲った。
謎とは「なぜアスペリティーは連動して破壊したか?」である。

例えばアスペリティー連動型の巨大地震が想定されている西南日本の場合、
沖合のプレート境界の様子を漫画で描くとこんな感じである。

【本文では口絵があります】

立体的に描いたのでちょっと分かりづらいが、茶色いのが海洋プレート(フィリピン海プレート)。
半透明の灰色の「西南日本」で、沈み込むプレート境界上の様子を青や赤で模式的に示してみた。西南日本の沖合では、微小な地震活動は平常時はほとんど見られない(※1)。
このことから、普段はほぼすべっておらず、巨大地震発生の時に一気にずるっとすべるプレート境界=アスペリティーが複数個、隣り合っていると思われている。1つのアスペリティーがすべると(アスペリティー間の隙間がないため)すぐ隣のアスペリティーも一緒にすべってしまう可能性が高い。このため西南日本では、アスペリティー連動型の巨大地震へ注意が向けられてきた。一方、アスペリティーの上端や下端では大きな地震は起きず、むしろゆっくりすべる地域があることも知られている(※2)。

一方、東北地方太平洋沖合のプレート境界の様子を漫画で書くと、こんな感じだろう。

【本文では口絵があります】

東北沖のアスペリティーとアスペリティーの間には、(小さな地震も伴いながら)ゆっくりとすべっているプレート境界部があるらしいことが分かってきた(※3、※4)。
「非アスペリティー」と呼ばれるこの部分は、まるでプレート境界上の「緩衝材」のようであり、アスペリティーがズルっとすべったときは、クッションのような非アスペリティーで止まるのではないか?との期待を抱かせる。

しかし今回の地震では非アスペリティー地域を飛び越えて隣のアスペリティーがすべり始めた。 あれ? どういうこと? おんなじアスペリティーでも1つだけすべって地震を起こしたり、複数すべってしまう超巨大地震になったり。なんでそんな違いが?っていうか、そもそもアスペリティーとか非アスペリティーとか(カタカナばかりだけど)、
その実態ってなに? なにがプレート境界のすべりやすさを決めてるの?
っていうか、なんで東北沖と西南日本沖では、アスペリティーの分布に違いがあるの?

実はこれらは地震前から謎ではあったのだけれども、あらためてクローズアップされることであろう。

続きますよ。

<以下は補足資料>
※1:南海地震震源域のセグメント構造と長中期的発生予測
 リンク
 ただし最新の海底地震観測結果では、紀伊水道沖の一部では微小地震が起きている。
 ・スラブ内地震とプレート境界地震の相互作用(東大地震研、平成21年度)
  リンク
 なお東海・南海・東南海地震の連動は過去の歴史から見て可能性が高いと言える。
 ・東南海・南海地震対策(総務省消防庁)
  リンク
 1944年の東南海地震と1946年の南海地震の震源(破壊開始点)は潮岬を境にして
 隣り合っていたと考えられており(上記地震研サイトの最初の図の☆と★)、この場合は
 数値シミュレーションから2つの地震が連動発生する可能性が示唆されている。
 ・地震発生と波動伝播の連成シミュレーション(防災科研、平成21年度)
  リンク
※2:沈み込むプレート境界の浅部から深部にいたる3つの異なる「スロー地震」の連動現象の発見
 リンク
※3:地震時滑りと非地震性滑りの相補関係
 リンク
※4:相似地震解析による1994年三陸はるか沖地震の余効すべりの時空間変化の推定
 リンク
 
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