プルトニウムは、人類が初めて作り出した放射性核種であり、かつて人類が遭遇した物質のうちでも最高の毒性を持つとされる。その理由は、プルトニウムがアルファ(α)線を放出するためと言われています。
生きるって素晴らしい(リンク )より
==================================================================
高い運動エネルギーをもって流れる物質粒子(イオン・電子・中性子・陽子などで、粒子放射線と言う)と、高エネルギーの電磁波、すなわちきわめて波長の短い電磁波(γ線、X線を指し、通常は紫外線を含めない。電磁放射線と言う)を総称して放射線と呼ぶ。
普通電離放射線の名で定義され、電離放射線とは、物質を通過する際に直接あるいは間接にその物質の原子を電離する能力をもつ放射線である。
つまり、粒々の粒子放射線(アルファ線・ベータ線・中性子線)と高エネルギーの電磁放射線(ガンマ線)をひっくるめて放射線と呼び、放射線は原子と原子が手をつないでいる(分子)状態を引き離してしまうということです。
α(アルファ)線:放射性物質からヘリウムの原子核と同じものが飛び出すものです。言い方としてアルファ崩壊(壊変)と言ったりします。
陽子が2個 と中性子が2個、アルファ線を出すと質量は4減ることになります。
陽子が減るということは、原子の周期律表で二つ左側にずれますから化学的性質も異なってしまいます。
ヘリウムの原子核と同じもので、大きなものですから遠くへは飛びません。
紙1枚で遮蔽できます。
逆にいうとアルファ線は検知しにくいことになります。
放射線とは高い運動エネルギーを持って流れる物質粒子または高エネルギーの電磁波と定義されています。
アルファ線は高い運動エネルギーを持って流れる物質粒子です。
そのエネルギーを極めて近い距離の物質に全てぶっつけてしまいますから、人体にアルファ線核種を取り込んだ場合は大変です。
アルファ線を出す放射性物質の粒子の周りには、いわゆるホットパーティクルができます。
細胞は多くの化学物質(分子)でできており、その化学物質の結合は電気的な結合で非常に弱いものです。
細胞を小さな街に例えれば、そこに大砲をぶっ放す無法者が乱入するわけですから被害は甚大です。
しかも、その被害が外部からは検出しにくいので、さらに厄介です。
非常に弱い電気的な結合でつながっているものを、ブツブツに切られた(電気的結合を離すので電離といわれます)細胞は、自己修復機能で細胞を維持修復できる事もあれば、細胞を維 持できなくなり細胞が死ぬこともあります。
機能を維持していても狂ったりします。
下手に機能を維持した状態で、自己の細胞の誤りを完全に修復できないのに細胞が生き残っていたりすると、間違った設計図にしたがって細胞が異常増殖しガン細胞となることもあります。
================================================================== |
|