武田邦彦 原発 緊急情報(22)リンクより転載します。
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少し状態が見えてきましたので、関東地方から東北の南部に住む人がどうしたらいいのかいうことを整理しました。今のところで生活をしても良いのか、汚染されたものを食べて良いのか、何時、逃げなければならないのかを数値で示します。
1回で整理できないと思いますので、その1では「どのくらいの放射線まで大丈夫か」を、ほうれん草のような内部被曝(体内)を入れて整理をしました。
“その2”では地域ごとの被曝量を示す予定ですが、明日の朝になると思います。
この整理はわたくしが個人でしたものであり、家庭のお父さんが家族のことを心配して計算したというようにとらえてください。
わたくしとしては誠心誠意やっていますが、人間のやることですから計算間違いなどもあると思いますので、基本的には読者の方が自分でチェックしていただければと思います。
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まず第1に表を示しました。
この表で最もポイントになるのは、原子力基本法に基づいて作られた放射線障害の法律の下にある放射線障害防止規則によっています。
(クリックしたら大きく見えるはずです)
放射線障害防止規則は長い間使われてきた規則で放射線を取り扱う仕事に就いている人の健康を守るためのものです。
今回は、福島原発の事故では、いわば無理やり被曝しているケースですが、放射線に関する仕事をしている人も、無理やり被曝してしまった人も同じ人間ですから。健康を守るという点では同じ数値が基準として使えると考えました。
表の1行目の一般人の目安は共通的に言われているものです。
2行目の管理区域の数値は、個人というよりもむしろ職場とか自治体がやらなければならないことです
つまり、0.6μS/hを越える怖れのあるところは、職場や自治体が管理区域を設定し、その人の被曝した記録をとることと、健康診断をすることが求められています。
また、新たに男性、女性、それに妊婦の内部被曝、つまりホウレンソウ等を食べた時の体内の被爆の限度を示しています。「限度」ですから、法律的にはこれ以上、被曝させると管理者の罪になる数値です。
女性は妊娠しているかどうか一般的にはすぐわかりませんので、女性作業員は妊娠している可能性のある人を取っています。小さい子供もこれに準じて良いでしょう.
またここではテレビの専門家がこの程度なら安全だと言っている数値を掲げました。
わたくしはこのような数字には法律的な根拠はなく、個人的な判断だと思いますが、ほとんどのテレビに出る専門家が口をそろえて言っていますので、ここに示しておきました。
そうすると、体の外からの場合、一般人より少し高めの数字が現実的と思いますので、男性は5.7、女性は1.4が限度とすると良いと思います、食品からなら妊婦で0.2ということが判ります.
これに対してテレビの専門家は100ミリシーベルトが限界とされていて、その期間がハッキリしませんが、ここでは1ヶ月で100ミリシーベルトとしました。
ちなみに、「規制値」の列の単位はmSがミリシーベルト、yは年、mは月で、たとえば3mは3ヶ月を示しています。
福島県にある職場や自治体は、もし0.6μS/hを越えるような怖れのある地域なら早期に「管理区域」を設置し、そこにいる人の被曝を測定するためのフィルムバッチを配り、健康診断の準備をしなければなりません。
(続きあり。明日にはアップする予定です.表だけは作りましたので、下に示しますが、解説は明日になります。クリックしたら大きく見えるはずです.)
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以上です。(図表はリンク先をご参照ください) |
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