3800年前 温暖期に入りコーカサス地方が乾燥化。それに伴ってコーカサス地方の印欧語族が東西へ移動し始める。3800年前には印欧語族アーリア人(R1a)がイラン高原に侵入、更に3500年前にはインダス川流域に侵入していった。西欧にも侵入し、ヨーロッパ先住民=ケルト人を更に辺境へと追いやる。ギリシアにも3800年前に印欧語族アカイア人が再び侵入。
3700年前 アナトリア地方の部族(原ハッティ人?)が、ヒッタイト族に追われてイタリア半島中部へ逃れ、エトルリア人の基層に。(ミケーネに流れたとする説もある)
3680年前 セム系民族ヒクソスが地中海東沿岸からエジプトに侵入し、馬と戦車で武装してエジプトを支配した。3580年前には、ハム族がヒクソス人からエジプトを再び奪還し、新王国を築く。このときに追い出されたヒクソス人がミケーネに流れた?(ヒクソスの文明とミケーネ文明には強い共通性が見られる)
3600年前 ギリシア各都市国家の中央集権化、階層化が進む。
3600年前 印欧語族のウンブリア人(R1b)がイタリア半島に南下。
3600年前 南下して来たアカイア人によってミケーネ(ミュケナイ)文明始まる
ミケーネは大きな砦を備えた好戦的社会であり、略奪や海賊行為などを行っていた。3300年前からはアカイア人がアナトリア西岸に植民し、都市国家を作った。ミケーネ文明の一つピュロス(エピルス?)では、大規模な宮殿奴隷が存在した。奴隷所有は個人にまで及んでおり、地方の青銅工にまで奴隷所有が見られたとされる。また、ミケーネ文明の特徴の一つである円形墓からは、それまでよりも圧倒的に豪華で大量の副葬品が出土している。これも、他部族から略奪してきたものだと考えられる。
3500年前 印欧語族アーリア人(R1a)がインドに侵入。
3500年前 中央アジア(カザフ草原周辺)で騎馬技術が発達。
3400年前 クレタ文明の崩壊
ミケーネ文明のアカイア人が、クレタ島を落としてクレタ文明を滅亡に追い込む。(クレタ文明の崩壊については、3450年前のテラ島の噴火とする説や木材の大量伐採などの自然破壊を原因とする説もある。)
3400年前(〜3100年前) 「海の民」=海賊の活動が活発化し、地中海沿岸の諸都市が侵略される。
(※海の民は、アカイア人、イタリア半島のエトルリア人、小アジア南西部やイタリア西部の島など出身の海賊。)
3200年前には「海の民」によってヒッタイト崩壊(→高度な製鉄技術がヨーロッパ全域に拡散)。
3200年前(or3300年前?) ギリシアのアカイア人が小アジア北西岸のトロイアを攻め滅ぼす(トロイア戦争) |
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