古代社会
243789 アテネの奴隷制ってどうやってうまくいかせてたんだろう?
 
三上香緒里 ( 23 北海道 会社員 ) 11/01/11 AM00 【印刷用へ
アテネの奴隷制度。奴隷人口は少ないかもしれないけど、どんな風に奴隷を支配していたのでしょうか?


『詳説 世界史研究』木下康彦・木村靖二・吉田寅編(山川出版社)より

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ギリシアの奴隷制度

 ポリス社会は奴隷の使用を当然のこととみなし、また奴隷の労働は多くの市民の生活にとっては不可欠であった。奴隷は自分たちの共同体を失い、家族をもつことも許されない、理論的には人格も認められない、「物言う道具」(アリストテレス)であった。

 ギリシアと古代イタリアには世界史上でも類をみないほど奴隷制が発達した、捕虜や借財のために奴隷としてみずからを売り転落した市民、奴隷として輸入された小アジアや東方・北方の異民族が、奴隷商人によって売買された。デロス島などには大きな奴隷市場があった。とくにアテネではきわめて多くの奴隷が用いられ、前5世紀には奴隷が人口の3分の1を占めたといわれる。

 奴隷のなかには公共の仕事につくものもいたが、多くは市民の家内奴隷として農耕や家事に従事した。ギリシアではのちのローマにみられるような大規模な奴隷農場は見られず、わずかに鉱山で大量に使役された程度であった。普通の市民は奴隷とともに農業や建築労働をおこなった。富裕な市民は手工業の作業所で奴隷を働かせたが、人数は、古典期のアテネでもひとつの作業所に20〜100人程度であった。また自分の所有する多数の奴隷を、作業所や高山に貸して利益をえる市民もいた。奴隷は解放されることも珍しくなかったが、解放奴隷には市民権は与えられず、在留外人と同じ身分におかれた。

 スパルタでは奴隷的な隷属農民がいたためにアテネのような購買奴隷制は発達しなかったが、アテネ・コリントなどの商業が発展したポリスでは生産労働を多くは奴隷に頼った。このように奴隷がギリシアにとっては周辺・辺境の異民族から供給されることが当然のことと思われて、ギリシア人たちの異民族への軽蔑の念がいっそう強まり、また農業以外の労働を重要視しない傾向が生まれたのである。

(引用終わり)

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購買奴隷だからアテネでは奴隷を支配する必要が無い。もし言うことを聞かないのなら捨ててしまえばいいってこと(@o@)!?でもこれで本当に言うこと聞くのかな?

力で支配しようとするスパルタはわかりやすいな〜と思ったのですが、アテネはなんだか掴みにくい感じです…
 
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