実現論を塗り重ねてゆく
240534 アテネ、スパルタの奴隷制について
 
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西欧の奴隷制の発祥と言われる、アテネ、スパルタの奴隷制について書かれた記事を紹介します。

記事によれば、アテネの場合、個人所有の奴隷が一般的→総人口の3分の1、スパルタの場合は征服した先住民(市民の10倍〜20倍と言われている)の支配の為奴隷とし、且つあのような当時最強と言われた軍事国家を作り上げたと記述されています。

それらが、後のローマ時代の市民に対する、奴隷の多さに繋がっていったのでしょうか。


●世界史ノート ギリシア世界より
 市民と奴隷の項とアテネ民主政


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4 市民と奴隷
 (1)市民と奴隷
   @市民 
    貴族…血統をほこる富裕者,高価な武具・騎馬で移動する戦士→国防の主力
         →前7世紀まで,貴族政ポリスが一般的
    平民…貴族に従属せず,土地・奴隷を所有して独立→市民相互の平等が原則
   A奴隷
借財により市民身分から転落した人,戦争捕虜,輸入された異民族
人格認められず,売買の対象 
 
(2)市民とポリス  アリストテレス「人間はポリス的動物である」
   @ポリス…城壁で囲まれた市域と周囲の田園→文明化された生活の基盤
   Aアクロポリス…砦と神域を兼ねる
   Bアゴラ(広場)…市場や集会の会場
   C田園…市民たちの持ち分地(クレーロス)
→家族とともに少数の奴隷を使用する農業市民=ポリス市民団の中核
 (3)奴隷制度
   @アテネの奴隷制 
    個人所有の奴隷が一般的→総人口の3分の1
    家内奴隷・農業奴隷,手工業や銀山の採掘にも多数使役
  
 Aスパルタの奴隷制
少数のスパルタ市民(反乱防止のため市民は平等を徹底)
ヘイロータイ(奴隷身分の農民)
ペリオイコイ(商工業に従事する民)が隷属
Bきびしい軍国主義的規律(リュクルゴスの制)に従った生活
ギリシア最強の陸軍国へ発展

アテネ民主政


(4)民主政治の普及と意義
   @アテネの民主政治→デロス同盟諸国を中心とした諸ポリスに普及
   A現代民主政治との差違 奴隷・在留外人・女性…参政権なし
              市民全員が参加する直接民主政
    市民13.6% 家族40.9% 在留外国人9.0% 奴隷36.5%(8万)
B世界史的意義…民主主義という考え方を世界ではじめてうみだす
    →デモクラティア「民衆の支配」=デモクラシーの語源
   C女性について
    『女の議会』アリストファネス−男子に変装して民会出席
      女性に政治をゆだねる案を多数決で決定 そして財産は共有  

●古代ギリシャより
リンク
スパルタの場合

スパルタはアテナイと並び称される有力ポリスである。紀元前10世紀頃、ドーリア人達によって発展してきたと考えられている。彼らは先住民のアカイア人をヘイロタイ(ヘロット)と称して奴隷とし、ペリオイコイという劣格階級を設けて商工業に従事させた。政治は2つの世襲の王家、アギス家とエウリュポン家が並立するという特殊な形態。
しかし、何と言ってもスパルタのポリスとしての指針を決定付けたのはリュクルゴス(紀元前700年頃〜紀元前630年)である。彼はデルフォイの神託を受け、スパルタに軍国主義的法制を確立。土地の均等配分、長老会設置、民会設置、教育制度、常備軍の創設、装飾品の禁止、共同食事制等を導入。特に教育が有名で、新生児は部族長老の面接を受け、虚弱児は山奥の洞窟に遺棄。男子は7歳から共同生活を始め、12歳になると本格的な肉体的訓練を受け、それは「スパルタ教育」と称され、今に伝わっている。女性も健康な子を産む為、身体を鍛える事が奨励された。
では、何故スパルタが強くあらんとしたのか。それはスパルタと隣国メッセニアの争いが関係ある。スパルタは紀元前743年にメッセニアを征服したが、しばしば反乱が起こっていた。それを鎮圧する為にも直ぐに行動出来る軍隊が必要だった。かくして、アテナイが経済力によってギリシャ中に影響力を発揮したのとは対照的に、軍事力によってギリシャ中が一目置くポリスへと発展を遂げていったのである。
 
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