>それに対して、救い期待に応えて一神教が登場したのは西洋特有の構造である。また、仏教も救い欠乏を土台にしており、それがインドにおいて仏教が根付かなかった理由であろう。 (239606)
西洋のように、個々が強く収束している宗教もなければ、イスラムやインドのように、政教一体で組み込まれている宗教も無い日本。
でも、仏教や神道、守護神信仰、祖霊信仰、精霊信仰と、色んなものが共同体気質と一体化してあり続けている日本。
救い欠乏を土台としている仏教に対して、日本人が救いを求めて収束していったような感じはまるでしない。(もしそうだったら、他の信仰は廃れてしまっているだろう)
日本において仏教は元々、飛鳥時代の蘇我氏・物部氏等の氏族の権力争いのために利用されたのが拡大の始まり。
>単に、収束した秩序の上の方に天皇がいる。その方が精神安定的で居心地が良いので奉っているだけなのではないだろうか。
>言い換えれば、日本人やインド人が、国家や天皇や官僚に期待しているのは、秩序さえ安定していればそれで良いということなのではないだろうか。(239606)
この上にいる人たちが、仏教を打ち出したから、安定収束の1つとして、それを受け容れた。
だから、(今まで他の信仰で安定している部分があるのに、そこを捨ててしまっては安定しないので)、仏教も受け容れつつ、他の信仰は消えずに残っている。
宗教1つとっても、日本人の受け容れ体質は見て取れるんですね。 |
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