心の本体=共認機能の形成過程
227113 人類の二次的晩成性が意味するところ
 
HAYABUSA ( 30代 東京 ) 10/02/24 PM06 【印刷用へ
人類の新生児が未熟な状態で生まれること、これを二次的晩成性といいます(田中さんの投稿では二次的晩熟性といわれています)。
猿人・原人段階の人類は、新生児がある程度の運動能力をもって生まれる(チンパンジー程度の)早成性であったと考えられており、人類は、進化の過程で晩成性を取り入れたことになります。

二次的晩成で特徴的なのは、生後の脳容量の急成長です。
チンパンジー(早成性)の新生児は、成体の40%の脳容量をもって生まれてくるのに対して、人類の新生児は成人の25%の脳容量しかもって生まれてきません。生まれてから急速に脳容量を拡大していくことになります。

このとき、問題が発生します。それは、新生児の頭蓋骨の縫合が未発達であることです。
お産のためと生後の急成長を許容するため、新生児の頭蓋骨は完全に結合していません。ユルユルな上に穴(大泉門)まで開いています。すると、どうなるか。力強く噛むことが出来ないのです。
絶滅したパラントロプス属は、力強く噛むために頭蓋の発達が抑制されましたが、人類の新生児の場合はその逆。アゴの筋肉を強くしてしまうと、脳を急速に成長させられません。したがって、母乳をチューチューと吸うだけになります。

こうなると、母親の育児負担は壮絶に大きくなります。新生児は身体的な運動能力が無いに等しいうえ、四六時中 乳をせがむのですから、子供を生んだ母親は大変不自由になります。もはや誰かに守ってもらわなければ生きていけません。これは取りも直さず、母子を守る集団が存在したことを意味するものでしょう。

極限時代、大変厳しい自然環境の中で生きる集団にとって、闘争においては全く戦力にならない(というか重荷にしかならない)母子を維持する負担と労力は相当なものだったはずです。しかし、人類は生き残ってきました。そこには、集団として母子を守る活力が働いていたに違いありません。共認機能をベースにした期待と応望が無力な存在である母子を守り抜いてきたのだと思います。

人類の二次的晩成性は、母子にとって、全てを委ねられる集団があってこそ獲得可能なものだったと考えます。
 
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