>観念回路そのものには統合力(したがって創造力)は、ないらしいと考えられる。だとすれば、観念回路以前の回路、つまり本能回路・共認回路・(自我回路)が、意識の統合の(したがって創造の)カギを握っているという事になる。<(6983)
集団を超えた社会の統合は観念機能でしか成しえないという認識が有りますが、一見矛盾して聞こえるこのことはどういう意味なのでしょうか。
たとえば優れた芸術作品などは、作品に対してごちゃごちゃした説明などなくとも、いいものはいいと感じます。つまり、言葉を使わなくともいいと感じる=統合された創造物であることを示していると言えます。その意味で、確かに観念回路そのものは、統合や創造に必要不可欠なものとはいえません。
しかし一方で、集団を超え互いに目の届かない社会空間においては、本能回路や共認回路(=潜在思念)で感じたものを共有できません。
そこで、観念機能を使うことで補っているのだと思います。
つまり、観念機能とは、それ自体には統合機能はないが、みんなの意識の統合に必要な潜在思念を共有する為の”媒体”なのだと思います。 |
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