核家族が毒親を生み出す
221900 江戸時代の子育て〜仮親と子育てネットワーク (1)仮親
 
汚れなき男 ( 29 神奈川 会社員 ) 09/12/14 AM00 【印刷用へ
江戸時代の子育てについて紹介されている非常に良いサイトをみつけました。これからの子育てを考える上でも非常に重要な認識がつまっていると思い紹介します。引用元はリンク

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■多産多死の江戸期

子供が安心して成人になるまでを迎えられることができるようになったのは、実はつい50年ほど前のことだと思う。それまでは、ペニシリンなどが開発されておらず、子供が成人まで生き残れる可能性は決して高くなかったのだ。だが、それは日本などの先進諸国だからこそ言えることで、多くの発展途上国ではまだ子供の成長率は決して高くない。いわゆる「ピラミッド型」の人口構成になっていると思う。江戸時代の日本の子供も、今の発展途上国並かあるいはそれよりもっと悲惨な状況だったと思われる。西
洋医学が発達しておらず、栄養事情も現代に比べれば著しく劣る状況では当然である。

「子だくさん」で知られる11代将軍徳川家斉は、正室と側室40人との間に55人の子を設けた。だが、40歳以上生きたのは12代将軍家慶他わずかに7名に過ぎなかった。さらに15歳を超えたのは21人と半分にも満たず、残りの子は殆ど2歳未満で死亡しており、御典医による最高の医療でも、乳幼児の七割を救うことができなかったのだ。

乳幼児の死亡率が以上に高かったのは、地域によっては堕胎・間引き・捨て子の影響もあったが、疱瘡や麻疹などの伝染病や小児病の影響が強かった。医療が発達していない当時は、これらに病気に対してあまりに無力であり、疱瘡患者が出れば例え親子であってもわずかな食糧のみ持たせて人里離れた山中へ置き去りにし、また、ある妊婦は次々と蔓延する麻疹の恐怖に怯えながら、身重の身体で45キロも山野を逃げ回って、無事出産を遂げたと言う。

■一人の子にたくさんの親

このように、子供は成人するまでが大変であった。それまでに何度も生死の危機を潜り抜けなくてはならなかった。だからこそ、節目節目の通過儀礼が大切にされ、子供の成長を親類や地域の人々で見守る「絆」を深めていったのだ。その象徴が、一人の子供に幾重にも義理の親子関係を結ぶ「仮親」だった。

ここで述べる仮親は、一時的に親の役をする人と言う意味ではなく、むしろ誕生前から始まり、生涯続いたものなのである。どのような仮親がいるか、下記の表でまとめてみた。


《主な仮親》
 
【誕生前〜誕生直後】
帯親・・・妊娠五ヶ月目に締める岩田帯を贈る人
取り上げ親・・・産婆とは別に出産に立会い、臍の緒を切る人
抱き親・・・出産直後に赤子を抱く人
行き会い親・・・赤子を抱いて戸外に出て、最初に出会う人
拾い親・貰い親・・・丈夫に育つよう、形式的に捨てた赤子を一次的に拾って育てる人。後日、実親が譲り受ける
乳付け親・乳親・・・生後2日間、お乳を飲ませてくれた女性
名付け親・・・三日祝い・七夜の祝いなどのときに名前をつける人

【生後数年間】
守親・・・4,5歳まで面倒を見た子守役。6,7歳で子守奉公に出される子供も多かった。
帯親・・・3歳ではじめて帯び付きの着物を贈る際に帯を贈る人
帯解き親・・・女子7歳の帯解きに立ち会う親成人〜結婚
へこ親・回し親・・・成人式にふんどしを贈る人
前髪親・・・男子が前髪を落とす成人式に立ち会う人
烏帽子親・元服親・具足親・鎧親・お歯黒親・カネ親・筆親・・・武家の元服時に立ち会う人
毛抜親・・・古く女子の成人式で、眉毛を抜く人
杯親・仲人親・・・婚礼時に仲人を務めた人

(2)へ続く
 
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249596 地域社会をつなぐ仮親 パリチー 11/04/16 AM03

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