ドル基軸通貨体制の終焉が見えてきたので、次代の通貨の可能性を探索中です♪♪
通貨として裏づけ(信用・担保)を得ないその意味をなさない。ただの紙切れ同然(>_<)!
インフレ・ドル不信からくる金などの現物(コモディティ)への流れが活発です。次代の通貨の裏づけとして現物(コモディティ)へ可能性があるのか?
副島隆彦氏の著書『副島隆彦の今こそ金を買う』から引用させていただきましたm(__)m
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『新たな通貨体制の時代へ』
金の地上の総量が16万トンだとするならば、1グラム3000円の計算で480兆円(4.8兆ドル、約500兆円)になる。これだけでは、人類は金本位制(ゴールド・スタンダード)には復帰できない。
やや難しい話になるが、現在の世界の資金量は、仮需(デリバティブ金融商品の残高)を除くと、実需(実際の各国の資金需要はマネーサプライ。あるいはベースマネー)レベルで、合計5000兆円(50兆ドル)ぐらいだろう。そうすると、その1割しか、実物資産である金での担保(保証、裏打ち)はできていないことになる。
仮需(デリバティブ)の総量は、7京円とか8京円と言われているから、その1割が保証金(担保金)として、実体のある資金として積まれているはずである。だとすれば(ただし契約高ベースだから、各種のリスク債権の残高は膨大である)、8000兆円である。
金本位制をとるためには、最低でもその2割は実物資産が必要だ。だから金の総量16万トン(500兆円)が、この3倍の1500兆円(15兆ドル)とか4倍の2000兆円(20兆ドル)ということになれば、金本位制への復帰もなんとか可能になる。
この金に加えて、その他の貴金属や鉱物資源や、石油、天然ガスなどのエネルギーと、それに穀物・農産物などを合わせて合計で2000兆円ぐらいになれば、「世界の資金の需要(8000兆円から1京円)に対して2割」という実体のある資産での保証・担保となりうる。
これが私がずっと本で書いて予測(予言)してきた「コモディティ・バスケット通貨体制」だ。
この通貨体制を簡単に言うなら、金以外のほかの貴金属や石油、天然ガス、レアメタル(希少金属)や穀物(農産物)までを含めた多品目実物を担保にする通貨体制のことである。
現在の世界通貨体制は、金・ドル体制が崩壊した後の、ドル・石油体制がさらに崩れつつある体制である。各国が、アメリカの命令に公然と背いて、ドルではなくユーロ決済での原油取引を始めている。だから金と石油だけでは、世界通貨の安定を先々保証できなくなりつつある。
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