>●誰もが、これらの潜在回路を使って現実を対象化し、可能性を探索している。そして、実現可能な方向や方法を探り当てた時に、全意識がその可能性に収束して、潜在思念が統合される訳だが、この潜在思念の統合力こそが、統合(創造)のカギを握っており、かつ人によって潜在思念の統合力に大きな差があるらしい。
つまり、あらゆる行動方針をだすのは、この潜在思念によるということである。この潜在思念が豊かであるかどうかが、統合力や成果を規定しているということ。
であれば、豊かな潜在思念の育成には幼少期から充足体験が不可欠となる。それは現状の密室家庭における母親の親和充足どまりでは決して得られるものではなく、集団における生産を担うなかでしか得られるものではない。
幼少期に本当に獲得すべきは、現状の知識詰め込みお受験教育なんかではなく、ホンモノの充足体験であり、そこで育まれる共認回路なのだと思う。幼少期の同化能力の高さを、個人や平等という観念で蓋をしているのは、実は非常に深刻な問題を孕んでいるのだと気づいた。
現在は、潜在思念の劣化、統合できない人が統合失調症として急増しているのも、この幼少期における共認充足の体験が乏しいことに起因しているに違いない。 |
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