実現論を塗り重ねてゆく
205051 人々が「身近で具体的な運動目標」に収束するのはなんで?
 
越見源 ( 45 大阪 都市計画 ) 09/04/24 AM02 【印刷用へ
>もともとこの社会(市場社会)は、近代思想(恋愛・自由・個人・人権etc)に導かれて成長してきた。その同じ思想に立脚して、体制を転換させることなど出来る訳がない。にも拘らず、(新しい思想を構築しようとはしないで)「運動」を存続させようとすれば、身近で具体的な運動目標を結集軸にするしかなく・・・(「共認革命6 チンケな運動(要求運動の終焉)」9050)

労働運動、学生運動、女性解放運動、部落解放運動・・・など、従来の(私権)要求運動は’70の貧困の消滅をもって衰退したが、代って現在は環境運動、国際協力運動、核廃絶・平和運動、共同募金(弱者救済運動)など、社会問題発の運動が相変わらず盛んである。また、これらの特徴として、(集めたペットボトルのキャップの数など)例外なく「身近で具体的な運動目標」が結集軸や評価軸(評価共認)となっている。

・・・これはなぜか?についてネットサロンで話し合った。


■背景に「社会的役割欠乏の上昇」

大きな意識潮流は、私権の衰弱⇒社会収束→社会的役割欠乏の上昇にあり、こうした「社会運動」を存続させ、人々を収束させる原動力となっている。
(かつての要求運動が、社会運動の体裁を取りつつも、所詮己の私権獲得が目的であった(本音では他人や社会のことなどどうでも良かった)のに対し、現在の新しい社会運動は、社会問題を解決したいという概ね健全な意識を土台としている。)


旧観念支配
 〜不可能視の刻印⇒“とりあえず自分で出来ること”

しかし、衰退したとは言え未だに残存する旧観念(=近代思想)による現実否定の倒錯思考回路に支配されていること、現実の社会問題が「環境」であれ「貧困」であれ「戦争・平和」であれ、高度な観念レベルでの追求なしには突破口が見出せない難問であること、ゆえに各個人の力では到底答えを出せない(皆で追求する場は与えられていない)ことから、根本解決への不可能視が刻印されており、その結果、折角の社会的役割欠乏も根本原因追求ではなく、“とりあえず役に立てそう”な目先の「運動」や、“とりあえず成果が実感できそう”な「身近で具体的な運動目標」へと収束してしまう。


旧観念支配
 〜倒錯観念は“共認させる”ために存在→“わかりやすさ”が生命

また、旧観念は倒錯観念(古代宗教)であれ欺瞞観念(近代思想)であれ、人々に共認させることを目的として作られ、従って“わかりやすさ”が生命である点も、人々をわかりやすい「運動」や、わかりやすく実感しやすい「身近で具体的な運動目標」(人数、数量、掛けた時間など)へと収束させる原因となっている。(「素人の社会活動36 探求思考と説明思考⇒表出(会議と投稿)のパラダイム転換」7674)


旧観念から事実観念への転換→本来の社会的役割充足

しかし、若い世代を中心に、こうした目先的な運動に対する違和感・・・「こんなことやって何か意味あるの?」も登場しつつある。これは、若い世代ほど旧観念の影響を受けていないことや、旧観念を垂れ流し続けるマスコミの衰退⇒万人による事実追求の場であるネットの台頭が根底にあり、こうして旧観念から事実観念へ、更には現実否定の倒錯回路から現実肯定の実現回路への転換が進めば、自ずと目先の運動から事実の追求⇒認識追求へと向かう潮流が形成されるだろう。

そして、新しい認識の共認域の拡大によって現体制・・・市場延命を目論む国家と市場の共謀体制を変える力が顕在化してはじめて、本来の社会的役割欠乏が満足される。
 
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