実現論を塗り重ねてゆく
204965 日常に潜む個人主義
 
匿名希望 09/04/23 AM00 【印刷用へ
うちの高校では、二年の時に「学習旅行」という勉強の旅行で、長崎などに行き、原爆や水俣病の被害者の人々に話を聞いて回るという行事があります。

なぜ現地の人々の話を聞きに行くのかというと、それは、当時迫害された人達(水俣病患者など)の当時の状況を知り、一方的な考えだけでなく、多方面の情報を知る事で、公平な判断力を身につけ、当時の加害者達(水俣病に関して言えば、企業であるチッソの事)のような誤った判断を二度としないためだそうです。

なので、学習旅行で学校が生徒へ期待する「身に付けて欲しい力」とは、「大多数(水俣病問題で言えば企業側)の意見だけに流されるのではなく、少数派(水俣病問題で言えば患者側)の意見も聞き入れ、公平な立場から物事を判断する力」らしいです。

また、うちの学校には徹底的にいじめを許さないという指針がありますが、それも、少数派(いじめられる側)を尊重するという意図での事らしいです。

これらの例のように、うちの学校では、「少数派を尊重する」「尊重した上で、公平な判断を下す」といった、人権論のような教育を徹底しています。
建前は、「水俣病のような問題を二度と起こさないため」となっていますが、その本質は個人主義であると自分は思います。
個人主義に一貫して言える事だと思いますが、うちの学校(教師)も、「相手を尊重する」と言う割には、その相手の問題(課題)を直視し、「どうしたらそれを解決できるのか」といった追求は一切せず、(一応、相手を尊重する事でそれは成せるという事になっていますが)「かわいそうだね」「繰り返してはいけないね」で終わってしまいます。
これは非常に矛盾した事だと思います。

性質が悪いのは、生徒達がそういった思考の危険性に気づくことなく、嵌っていってしまう事です。
自分のクラスを見ても、皆、見事に倒錯思考に嵌ってしまっているように感じます。

このように、教育の現場ですら(現場だからこそかもしれませんが)、個人主義の根が巧妙に蔓延っています。
新認識の提示がますます必要だと感じました。
 
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205766 re.日常に潜む個人主義 田中素 09/05/03 PM05

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