素人による創造
204220 歴史探求の姿勢
 
阿部佳容子 ( 46 大阪 営業 ) 09/04/12 PM07 【印刷用へ
昨年の8月から、「日本人の起源」を探るべく、るいネットサロンで古代史探求グループでの勉強会を重ねてきました。

わたしはもともと、舶来信仰。母に連れられ幼稚園のときから見始めた映画は洋画オンリー、中学時代に少年少女文庫で貪り読んだ文学も「世界文学」一辺倒、「チボー家の人々」は早々に読破したのに、漱石や鴎外は読んだことがない、という偏った読書体験を積んでいました。

高校の社会科では、(比較的点数が取りやすいという通説のあった)日本史は断固拒否し、断然世界史を選択、大学の卒論テーマは「アメリカスポーツ史概観」。お金が貯まればアジアではなく、すぐさま欧米に旅行、ひとに進められた本を読んでローマ帝国に関心を持ち、単身トルコに乗り込んだのを発端に、塩野七生が著す年1度のローマ帝国の歴史を心待ちにしているひとりでした。

日本やアジアには目もくれず、ただひたすら西洋に向いていた日々だったと思います。そういう時代(世代)だった、といえばそれまでですが、その中でも結構徹底していたと思います。

ところが、塩野七生の通史が完結し、通読したことにある種の達成感を味わいながら、同時に、そこから先がつながっていかない、という感覚にも襲われました。で、どうする?にならない、不連続である、空疎感と置き換えてもいいかもしれません。

「そういや、わたしって、自分の国のこと、何も知らないな〜。遠いよその国のことばっか知って、どうなるっていうの?」という思いに至ったのが、40歳前。もしかしたら、その年齢(ほぼ折り返し地点)とも関係があったのかもしれませんが、猛烈に「日本」と「日本人」のことを知りたくなったのです。

そこからまず、手近なところでマンガ(里中満知子、山岸涼子等)から入り、ブームとなっていた白洲正子モノを読破し、百人一首や枕草子、源氏物語という、教科書でおなじみの古典文学の解説本、簡単日本語訳、原文対訳、周辺モノ、と、興味の赴くままどんどん裾野を広げていきました。

おもしろい!

文字面、観念としてのおもしろさではなく、まさに体の深いところでの共感が湧き出てきて、義務やお勉強ではなく、次から次へと興味が尽きませんでした。

そんな中で結成された古代史探求グループ。

それまでは「(遅咲きの)趣味」の域を超えなかったわたしの認識は、周りからの刺激を受けることで、収束⇒統合を塗りかさね、足元を固めながら、次のステージ(課題)へ向かうことができるようになりました。ひとつひとつは、地味な調査活動や怪しい仮説の提起だったりするのですが、ひとりの趣味の領域では断片的・限定的だったものが、複数の視点が集まると立体的に系統立てることができ、歴史をひとつの塊として捉えることができました。だから、それを足がかりに次のステージにいける。

振り返ってみると、一番の収穫は、歴史を読み解くときに、常に「通史」としてどうか?という視点が養われつつある、ということではないか、と思います。

この間の成果は、一旦「古代史年表」リンクとしてまとめることができました。さらに、この年表を横に伸ばし(古代の中国・朝鮮史の中身を加えていく)、下に伸ばし(古代軸上で中世を捉えていく)、それによって、現時点の古代史年表を充実・更新していく、このことを次の課題として取り組んでいきたいと思います。

歴史探求には終わりがない、あるいは、古代は証拠品や文献(記録)がほとんど残っていない、だから何を言ってもいいんだ、というところにはずれ落ちず、通史としての論理整合性を保って追求していきたいと思います。

そして、その視点・思考方法を、在野で生活する者として、日常の生活や仕事、人間関係の中でも活かしていこう、と思います。
 
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