同じような状況でも、男女差別なんて思わない人もいれば男女差別のせいにする人もいます。その場合、好意的に状況を受け容れている人は何も言わないのに対して、不満視の強い人はとにかく主張するでしょう。
社会的には、何も言わない人の声はまるで存在しないかの様に扱われ、不満視の強い人の主張だけが形になってしまって、あたかもそれがみんなの当然の声であるかのように皆の頭の中に浸透してしまったのだと思います。
だから、「頭で」社会や会社や自分を考える時(就職活動の際に考えることは多いと思いますが)は、私たちのほとんどが、無意識にその思想を前提に考えてしまうのだと思います。
けれど日常の場を振り返ってみると、物言わぬ人の思いも存在するし伝わるし、むしろ肯定的な人の方が影響力もあってみんなを良い方向に導いてくれることを知っています。それに、実際にみんなで何かやろうとする時には、男女同権とか権利とか主張しだしたら何も上手くいかないので、普段そういう意識で物事に取り組むような人は周りにはあまりいないんじゃないでしょうか。 |
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