共同体社会の実現
197760 お金はお金
 
川井孝浩 HP ( 35 東京 設計 ) 09/01/19 PM11 【印刷用へ
実は、今回の金融破局を歓迎している人は多いのではないかと思う。

何故ならば、これで漸く本物の仕事が評価される土壌が形成されるようになるからだ。

>『必要か否か』という判断機能は、存在(本能・共認・観念)を貫く、極めて基底的な地平にある判断機能である。33995

この一文は、とても重要な意味を持つ。

上記は人類にとってだけではなく、

>全ての生物に備わっている不可欠の生存機能である33995

とも書かれている通り、外圧的応態として不可欠な機能だ。

ところが、私権観念が形成されて以降、私権圧力→市場拡大の過程において、人類の観念機能はこの価値判断を大きくずれた物へと変容させてしまっていた。

それが、「買えるか否か」あるいは「儲かるか否か」といった自己中判断を形成し、生物本来の判断軸を鈍らせた結果として、昨今の環境破壊や世界的な貧困拡大の根本原因となってきたのだろう。

しかし、これらは全て快美欠乏に基く物的需要にのみ熱意が注がれ、その価値量=価格を表すモノサシとしてのお金(マネー)を暴走させたに過ぎず、必要性判断を捨象したこのマネーゲームは、最終的に世界秩序を崩壊の危機に陥れただけで、人類に何の進化も齎さなかった、という結論が決定的な物となったに過ぎない。

しかし、私権観念が瓦解した現在、人々の共認内容が改めて社会不全⇒『必要性判断』へと収束し始めたことによって、快美欠乏を生み出していた幻想価値も悉く崩れ始めている。

この状況は、恐らく全人類にとって、いや全生物にとっても喜ばしい事で無いかと思う。

何故ならば、全ての生物が改めて『必要か否か』の判断軸にそった生産活動に取り組み始める事によって、これまで一方的に破壊されてきた自然の秩序が再度バランスへと向かう事が予測される。

すると、その中で現在の商品市場もまだまだ進化の過程を辿るであろう。本当に必要な機能を盛り込む一方で、不要な機能は削減する。あるいは、良いものを極力長持ちするような技術開発。省エネ技術。

面白い事に、これらの技術開発への評価は、価格での評価とはならない。不要なものは、単純に売れなくなるだけであり、必要なものはこれからも売れる、という真っ当な判断の土壌により、淘汰圧力が働くからだ。つまり、(33995にある)人数を評価指標とする新たな演場の登場だ。

こうなれば、お金はお金。学校の社会科で学ぶ、単なる交換の為の媒体機能へと納まり、金融破局も終息。むしろ、絶滅への道を辿りつつあった人類の観念機能が、漸く本来の外圧的応態へと再生する為の出来事が、今起こりつつある望まれし現実なのであろう。
 
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