否定脳(旧観念)からの脱却
19294 変革と支配観念
 
渡辺卓郎 ( 29 東京 設計士 ) 01/12/25 PM10 【印刷用へ
支配観念というと、金や暴力などの強制力を伴う圧力構造がすぐ頭に浮かぶが、実際には衰退しつつあるこれら旧勢力よりも、現時点でやっかいなのは変革の顔を持ってすり寄ってくる者たちであろう。

今の閉塞感に囚われた社会状況を隠れ蓑に、己に都合のよい観念の押しつけか、単に-本当にそれ以外には何もなく-実践主義の名の下に本質は空っぽの無意味な運動論が横行している。

これらは前時代の亡霊を生きながらえさせるか、巻き込まれた人たちを疲弊させるだけであり、可能性を感じさせつつ必ず裏切られるという点で、詐欺的要素が強い。

既成観念の全否定とは、変革の意識の有り様からすれば当然導き出される一過程であり、もし何らかの既成観念を用いるならば、その成立過程を含めた慎重な検討なしに無自覚にこれを取り入れること自体が既成観念に絡め取られてしまっていることの証である。

根本からの誤謬に基づいた観念が屋上屋を重ねた結果が生じさせた社会と人間の諸矛盾を糺すならば、如何にその構造の奥深くまで立ち戻って思考するか、そして如何にその構造の最先端を乗り越えて新たな認識群を構築できているかが問われているのではないだろうか。
 
List
  この記事は 19274 への返信です。
この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_19294
  ※トラックバックは承認制となっています。

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、49年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp