とにかく授業中に黒板を見ては写し、見ては写しを延々と繰り返している子は、意外と勉強ができなかったりすることが多いそうです。これは「見て写し病」とも呼ばれもので、いつの間にか黒板を写す事が目的になっている状態です。いかにも一生懸命に授業を受けているように見えるし、本人も何となく勉強をしたつもりになってします。でも、なかなか成績が上がらない・・・。
一方、勉強ができる子は、黒板を見て、先生の解説を聞いて、しかっりと頭に入れてから一気に書き取るそうです。
>学習は“学(真似)ぶ”、つまり相手に同化することから始まります。(183095)
先生がその問題をどの様に捉えているか?相手の頭の中にある思考の枠組み構造を同じように感じ取ることが「理解できた」「分かった」の本質のようです。こうして理解し分かってしまえば、後は問題を解くだけ、すでに問題の中に答が書いてあるという意識になれるそうです。まさに「学ぶ」ことは、「真似ぶ」ことですね。
これは仕事の場面でも同じです。例えば上司の指示を一語一句、聞き漏らさずメモを取っているのに、実際の作業になると目標とズレた成果品になってしまうなど。そんな時はメモを取る手を止めて、じっくり相手の話を聞いて、言葉の奥にある思考や捉えている状況に意識を向ける必要がありそうです。
(勉強事例参考:講談社「16歳の教科書」
高濱正伸〜数学が「見える」ってナンだ!?) |
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