>しかし、顕在世界=私権世界の秩序の根幹を成すもの、即ち統合機関たる国家や、評価指標たるお金は、いきなり壊してしまう訳にはいかない。(35272)
>たとえ真猿や人類私権時代の性闘争・私権闘争の様に出発点は性闘争・私権闘争⇒力による制圧であったとしても、その背後には、絶えざる闘争と破壊には耐えられずに安定収束する生き物全般を貫く摂理が働いており、それ故に共認動物も闘争よりも制圧を支持し、性闘争・私権闘争を制圧した力の序列を共認したのである。(実現論4_6_03)
秩序化・体制化する行為も、生物全般を貫く摂理を踏み外せないと上記の記事をみて思った。
私権秩序(力の序列原理)とは言え、絶えざる闘争と破壊の現実は、誰もが避けたいし、種として存続するための原理に反する。当然、安定化、安心基盤として、それが、自分だけの醜い頭の中だけの私権原理であったとしても、秩序維持を保とうとする共認動物たる人類の安定収束が根底に流れている。
闘争よりも制圧、破壊よりも創造、断絶より協働に導く、安定と変異を繰り返し、段階的な変異をもたらす方向に進化してきたのは、人類だけではない。
だから、私権秩序での評価指標や統合機関たるものも、いきなり壊してしまうわけにはいかない。
統合され、次の可能性が共認され、秩序形成力となったとき、初めて転換してゆく。それまでは、古い指標や場の中での共認闘争・評価競争の中で勝ち残っていく必要があるということ。
秩序化、システム化の観念領域の中でも、生物原理を踏み外さない。それが、現実を直視するということなのだろうと思った。 |
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