現代意識潮流を探る
188423 金融破たんの危機を、潜在的には危機とは感じていないのでは?
 
佐藤晴彦 ( 50 長野 会社員 ) 08/10/02 AM07 【印刷用へ
>もう一度、我々の置かれた状況を貫く圧力をよく直視してみよう。
現在見られる全ての本源収束の道程がそうであるように、この基底的な『判断の土俵』やそれに基づく『演場空間』(とりわけその中核となる『認識形成の場』)は、潜在思念の奥から立ち上がって今まさに顕在化しようとする途上にある。全ては半顕在状態にあるとも云える。<(35272

この言葉を読みながらふと最近の金融危機の報道についてある疑問を感じた。
それは、あれだけ連日のように金融界の世界のトップ企業が破綻するという“危機”的状況が伝えられているのに、なぜか周りの反応はというと、私自身を含めてそれほど危機感とか焦りのようなものが感じられない。
そこで思ったのが、かつての日本で起きたオイルショックの時との比較である。
当時は日本中が今よりもっと大騒ぎをしていた。なぜだろうか?

おそらく、
当時は今よりもっと貧困の圧力が残っている時代で、生活必需品という“現物”がなくなるという状況。(本能を直撃された)
今回の“危機”に際しては、生活必需品は手元にある。騒がれているのは“金融”業界であり、実体経済ではない世界の問題。(本能的には“危機”とは感じられず、観念でしかとらえられない)

さらには金融市場という世界、システムは実体を伴わないだけにもはやこの先人々にとって何の活力にもならず、可能性を感じられないものであり、いつかは廃れて行く(=崩壊する)ということを潜在的に感じているのだろう。

つまり、金融市場が崩壊してゆくという状況は、「本当に必要なものはなにか」という判断の土俵では最早『不要』なものとして判断されており、かついつの間にか人々の中で暗黙のうちに共認されつつあるのではないか。
そして、そのことを誰かの口から発信してもらい、明確な形で事実の共認を形成していきたいという欠乏が『半顕在』状態にあることが、連日の報道を冷静に見ていられる理由ではないかと思った。
 
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