日本人の起源(縄文・弥生・大和)
18807 縄文時代以前から複数のルートで移住してきた
 
平野令 HP ( 37 大阪 建築家 ) 01/12/19 AM00 【印刷用へ
 永田さん「単位集団ごとの渡来説」賛同いただきありがとうございます。
 さて議論が少し遡りますが、縄文人の出自について結論が出ていなかったようなので、北方適応との関係だけは押さえておきたいと思います。
 5万年前スンダランドで独自の進化を遂げていた人類は、北や南へ拡散していきます。オーストラリア原住民の祖先は、4万年前にはスンダランドから海を渡っていました。スンダランドから北上した人類が東アジアに達するのは2.5万年くらい前とされています(ここまでは北方適応していない)。さらにシベリアに達し北方適応するのは2〜1万年前です。
 “縄文人”とは以上のうちの「どこかからこの頃に」海を渡って本土にやってきた部族の総称と言えるでしょう。ここでは上記の北上過程を当時の地形図に重ねてみて、海流や対岸の距離などから、日本本土への渡来ルートとして有力と考えられる案を、時系列に整理してみます。

■1.【4万年前以降】スンダランド付近(東南アジア)から黒潮に乗って海を北上し、台湾や南西諸島を経由して九州や四国、本州南岸に辿り着く。
■2.【3.5万年前】海沿いに北上する途中(江南地方あたり)から黒潮に乗って北上し、台湾や南西諸島を経由して九州や四国、本州南岸に辿り着く。
■3.【3万年前】海沿いに北上する途中、中国東岸から東シナ海を渡り九州西岸に辿り着く。(このルートからは朝鮮半島南部にも辿り着くはず)
■4.【2.5万年前】朝鮮半島の付け根を横切って北上し、半島東岸部から親潮に乗って本州、北陸地方沿岸部へ辿り着く。
■5.【2.5万年前】朝鮮半島を一旦南下し、半島南岸部から対馬を経由して本州、山陰地方沿岸部へ辿り着く。(後の弥生人の大量渡来と同じルート?)
■6.【2〜1万年前】シベリヤから、樺太〜北海道を地続きに南下し津軽海峡を渡って青森に辿り着く。≪ここが北方適応か否かのポイント≫
■7.3500年前以降;寒冷化に伴い北東アジアから南下する過程で、5・6と同じルートで本土へ辿り着く。(中国や東南アジアにも北方適応部族が増える)

 以上、縄文時代以前から日本本土にいた人々は、概ね同根の南方部族であり、6以降、縄文時代に入ってからは、北方適応部族の渡来もあったと考えられます。(しかし5以前のルートからの渡来も途絶えたわけではない)
 こうして日本本土内で“様々な出自の部族”が、地域によって一定の傾向を示しつつ同時期に共存していたのが、縄文期本土の部族分布状況なのでしょう。
 しかし、大陸内においても北方適応以前と後では、明らかに異民族・異人種であり、交り合うのは、その「必要」が生じた以降のことだと思います。
 
List
  この記事は 18802 への返信です。
この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_18807
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
日本人の起源(4−番外編)〜北方なのか?南方なのか? 「縄文と古代文明を探求しよう!」 10/10/19 PM11
239453 日本人の起源(縄文顔と弥生顔) ダイ 10/10/16 PM07
シリーズ「日本人の起源」(4) 縄文人はどのように形成されていったのか 「縄文と古代文明を探求しよう!」 10/10/11 PM00
196686 分子生物学から見た日本人の起源(その1) 志水満 09/01/07 AM01
183732 日本初期の歴史はどのように形成されたのか? クマったイルカさん 08/08/22 AM02
183540 疑問の縄文時代どこから来た? 匿名希望 08/08/19 AM03
183509 日本人は、多くの民族が混血して形成された。 匿名希望 08/08/18 PM05
183489 【図】 「日本人形成過程のシナリオ」見つけてきました。 佐々木尊一 08/08/18 AM10
黒潮に乗って 「縄文と古代文明を探求しよう!」 07/01/05 PM11
111371 スンダランドからの渡航?なぜ危険をおかしたのでしょうか? 塩貝弘一郎 06/05/03 PM10
97114 縄文人とラピタ人 新川啓一 05/09/09 PM11
93174 やはり複数のルートから マー 05/06/23 PM00
91370 「日本列島人の重層性」 澤根和治 05/05/24 PM10
88429 地方性と複数のルートによる移住 小林有吾 05/04/05 PM11
86034 気候変動との関係 田中素 05/02/20 PM07
82907 アジア系集団の成り立ち〜縄文時代の幕開け 岡本誠 04/12/21 AM00

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
新しい潮流7 同類圧力は、新しい認識によって生み出される
新しい潮流8 現実を対象化するための概念装置
新しい潮流10 外向仲間収束は、観客から協働者への移行の土台となる
新しい潮流11 外向仲間の拠点(収束核)が、認識形成サイトである
新しい潮流12 外向仲間の本質は認識仲間である
新しい潮流13 認識仲間の実現基盤
新しい潮流14 社会空間における本源共認の実現形態
認識形成サイト1 認識仲間の演場となる拠点サイト
認識形成サイト2 単なる共鳴・伝播と参加・協働の違い
認識形成サイト4 市場原理の観客読者と本源原理の協働読者
発信欠乏は、喉元まで出かかっている
認識の営業は、相手を選ばない
対象は、ネットに馴染んでいない普通の人々
認識営業の『まつり場』こそ、『原初の社会』である
新しい社会の原基構造
認識を伝えた相手にも、同じ充足感を味わってもらう
認識営業の条件:対象はあくまでも新しい相手
私達は「気付き」始めた
本当にどんどん広がってる!
新たな世代間対立の始まり
みんな期待に応える場では、全員が供給者=需要者
サークルの引力と交流会の引力
バラバラだった社会現象が、交流会では繋がっていく
心斎橋(アーケード)路店でA
心斎橋(アーケード)路店でB
心斎橋(アーケード)路店でC
「次は、路上の時代になる!」と言い切った、その女の子。
共認運動の最前線(なんでや露店)と後方基地(なんでや勉強店)1
勉強って、こんなにも面白いものだったとは!
なんでだろう?を超えてしまった高校生
おばちゃんの表情に見る社会不全の表出
なんで屋さんはなんでも屋になれる
否定を超えて可能性基盤へ 
大衆の言葉の変化もプラス思考で
発信するために、受信する
ツイッターで、ひたすら皆の役に立つ事実を伝える。自らが媒体になりきる。

『るいネット』は、50年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp