昨年秋から日本の衣料界が大不況らしい。ユニクロ以外の業者は、殆どが赤字らしい。
衣料ファッションで有名な小島健輔氏が雑誌「販売促進」で、「衣料大恐慌にかく対策せよ」と言う記事を書いています。
【以下引用】
昨秋から低迷が深まっていた衣料品の販売が春以降、一段と落ち込んでいる。以前から低迷していた量販店、割高感から顧客流失が加速する百貨店に続き、春以降はガソリン高騰に直撃されて郊外SCも落ち込み、・・・・・(中略)・・・・・・百貨店でも量販店でも食品などの生活必需品は堅調で、衣料品だけが不振を極めている。
【その対策を下記としています】
モードだトレンドだといった浮ついた訴求は空回りするばかり。時代の空気は等身大ライフスタイル軸に移っており、ファッション軸のままでは売上減少は止められない。・・・・・(中略)・・・・・・ まずはトレンド一辺倒を避けて季節感やシーンを軸に肩の張らない等身大スタイルを訴求すべきで、季節素材のバッグやシューズ、ストールやアクセサリーを加えて雑貨感覚にこなしたい。
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読んで違和感をすごく感じますね。彼らは婦人ファッションで生きているので仕方ないのでしょうが、更なる販売を目的とするので目先対策に終始して、何故売れないのかの追求が全くなされていない点です。
日本の衣料品は、いつの間にか、衣料品は韓国製品だったのが、全て中国製に成りました。ユニクロが普及した10年前後で生産拠点を低賃金の中国に移した結果、衣料品の価格は格段に安く成りました。破格値で買えるファッションにより、多くの衣料品が売れました。
そして、箪笥に入りきれないほどの衣料品を所有しています。安いからと喜んで買っていた衣服が、毎日着替えても着尽くせないほどに成ってしまっています。この衣料品が無駄に感じ出したのです。そして、景気後退と物価高騰という状況下で「これ以上の衣料品は不要」判断しだしたのだと思います。
様々なファッション雑誌を膨大に発行するなど幻想化による購買促進の本丸である「女性ファッション」にも、遂に「必要か否か」の意識が普及し始めた?!
「必要か否か」の意識が、ファッション志向の女性にまで普及し始めたと言う、潮目の大きな変化といえる時期かもしれないと私は思っています。 |
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