実現思考を使えるようになるために重要となるのは、
@不全感覚(モヤモヤ感)を発信すること
A周りの充足イメージを描き、それに応える形で行動をすること
B実現基盤に基づいて仮説思考(半答え)をすること
です。
@の不全感覚の発信。これは、「なにかおかしい!」「なんかしっくりこない」と感じたことを流さずに発信するという行為を指します。なぜこの行為が重要となるかといえば、潜在意識で感じる違和感をみんなで共有することで、課題や問題を様々な角度から抽出することができ、事前に押さえるべき要素を集約することができるからです。これが結果的に様々な(相手の)期待に応える形となるがゆえに、これを実現するための今後の方針やSKを組み立てることで実現思考へとつなげることができます。
また、Aの周りの充足イメージを描くというのは、どんな課題であってもそれをクリアするためには「こうやったら相手が喜んでくれる」、「こうやったらみんなが動きやすいはず」という視点で自分がとるべき次の行動に優先順位を付けて動くことによる、チームの前進感を指します。これは、意識が常にチームや対象に向くことで、周りに活力を生み出すことができ、それがそのままチーム全体の前進感へとつながります。これにより、みんなの成果をより高めることができる実現思考を生みます。
Bですが、実現基盤に基づいた仮説思考とは、「なんとなく上手くいきそう」という様な感覚的な仮説ではなく、「こうすればうまくいくはず」という実現根拠を基にした仮説思考のことです。実現根拠を描き出すには状況認識の際に、いかに同化して状況を正確に捉えることができ、その状況から構造的に分析をしていくことができるかが重要となります。
実現思考を使うとなると、特にBのみに注目されがちですが、@とAの視点が欠けていると全体の活力をあげて実現思考を使うという段階にまではなかなか至りません。課題突破の鍵は、みんなで成果をいいモノにしたいという想いなのかもしれません。 |
|