昨年、アル・ゴアによる「不都合な真実」が公開され、今年は、つい先日、洞爺湖サミットが開催されたこともあり、巷では地球温暖化についての意識が高まっている。マスコミでも、連日のように温暖化のニュースを取り上げ、報道している。各企業も、自社の温暖化対策を積極的にアピールしており、TVCM等でも、自社製品の宣伝を全くせず、温暖化対策の宣伝のみのCMもあるほどだ。これらの影響で、何も知らずCO2温暖化説を信じている人は多いだろう。これは大きな問題だと思う。
一方、ネット界や出版物などでは、CO2温暖化説賛成派 VS CO2温暖化説反対派(懐疑派)との論争が相変わらず続いている。179796で紹介されている「『二酸化炭素による地球温暖化詐欺』を告発するビデオ(4つの目で世の中を考える:リンク)」の記事もその一つである。
確かに、CO2温暖化説には、様々な矛盾点があり、それを元に各国の詐欺的な政策や経済が動いていくのは大きな問題である。だから、その矛盾点を突き、正しい方向に修正する事は重要だと思う。しかし、CO2温暖化説反対派の論拠も、多くは仮説からなっており、さらにCO2削減には環境保護という錦の御旗があるため、CO2温暖化説賛成派はいくらでも反論ができている。結果として、この論戦は、議論のための議論になってしまっている。
しかし、どうも本質からずれている気がする。本当に求められているのは、現在も続いている様々な環境破壊(大気汚染、水質汚染、大規模開発による生態系破壊・・・etc.)に対する解決策であり、それは温暖化のみを何とかすれば解決される問題ではない。だから、本当にみんなで議論すべきはこの内容なのだが、どうしてもCO2温暖化説というものがセンセーショナルな話題であり、しかも論点がつきないものだから、ついつい議論の中心になってしまう。るいネットでも議論が尽きないのはそのためだろう。
これは、どうもマスコミ批判はするが、物事の本質を考えられていない人々(179186)と同じ構造ではないだろうか。
一刻も早く議論のテーブルからCO2温暖化説を引きずりおろし、環境破壊どうする?という本質問題を議論の課題にして、答えを出していく必要があると思う。そして、こちらの議論が進み、環境問題に対する答えを出していくことができれば、必然とCO2温暖化説が議論のテーブルに上ることはなくなるのではないだろうか? |
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