>それに対してお金は、私的な交換の場での評価指標にすぎず、交換の行われる局部・局部では統合機能を持ち得ても、社会全体を統合する機能は持ち合わせていない。<
市場における取引は、個人の欲求に応えているかどうかという点でのみ評価されてきた。需要と供給のバランス関係などは、まさに個人視点のものだ。
そこでは国家や集団のことはどうでもよく、私的な充足をよりよく充たしてくれるものが高く売れたり良く売れたりする。
つまり、市場が統合できたのは私的関係のみということだった!ということがよくわかった。
しかも、市場のルールは、国家によって社会の安定を保ってもらわないと成立できない。だからあくまでも市場は国家というモチに生えたカビ。
今、社会がガタガタ状態から抜け出せない閉塞状況にあるのはカビ(である市場≒金貸し)のほうが主導権を握ってしまっているからではないだろうか。 |
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