>この幻想共認(幻想への可能性収束)によって作り出された、市場商品の価格と一般農産物の価格との価格格差こそ、市場拡大のテコとも原動力ともなった市場の秘密の仕組みである。30709
もう少し違った言い方をすれば、「価格差があるから市場は成立する」ことを大前提に皆が納得する「幻想価値」に血道を上げるのが市場の勝者への道、ということか。一方、価格差はこれを認めて支払うものが居なければ何の意味も無い。故に市場は、価値を捏造するものと、捏造された価値に金を払おうとするものの限定共認を基盤として、その賛同者の拡大が常の課題となるだけである。
さて、そんなものがどうなろうと、実体価値を維持することは可能である。厄介なことは、一般農産物と言えども、それが商品で有る以上小さな幻想価値が必ず張り付いていることである。いっそのこと幻想価値の全てが吹き飛ぶ「市場崩壊」が起きたほうが、物事は簡単に進むのかもしれない。 |
|