70年代はまだ子どもで、当時の社会情勢を知る由はありませんでしたが、
記憶に残ってる限り決して裕福な世の中ではありませんでした。
日本中に様々な問題が山積し、ゆえに議論や紛糾の叫び声が存在した
時代だったのでしょう。
80年代、すごいスピードで世の中や家の中に便利なものが入ってきて、
まさにモノが溢れる裕福な時代になりました。
このような時代、自分は何もせず普通に大学を出て就職すれば、問題なく
生きていけると誰しも思ったことでしょう。
まさに日本中が思考停止の時代だったと思います。
90年代になり、俗に言うバブル崩壊を迎えます。
社会主義の崩壊、銀行が潰れるなど、それまでの既成観念ではとうてい
理解し得ないことが続き、何か考えなくては生きていけないことに
気付きます。
しかしいままで思考停止していた者が急に考えられるわけもない。
かと言って、知識階級からの発信は眉唾モノだということも知ってる。
そして10年以上経ったいまでも答えを出せずに袋小路でしゃがみこんでる
人も多くいるでしょう。
何が悪かったのか?と言った事後説明は、発信階級であるマスコミや
大学、政治家などが帳尻を合わせるような言葉を数多く出しているが、
今後の答えは出されていない。
出されても、大衆はその場限りの言葉だと見抜いているので、誰しも
納得できていない。
納得できない大衆が自ら新しい構造観念を探し求めるのは当然の
流れであろう。
しかし一人で新しい観念を創出するのは困難なため、おそらく大衆が
収束し、みんなで持ち寄った新しい観念のかけらを組み合わせ、そして
共認され出来上がるのではなかろうか。 |
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