■Yahoo!ヘルスケア - コラムリンクに「抗うつ薬は重症患者でのみ有効」と言う記事がありました。
●この記事には以下のような記述がある。
「これらの抗うつ薬を重症うつ病患者以外に処方する理由はほとんどなく、うつ病患者は薬物療法なしで改善する可能性がある」と結論している。
重症患者にしか効かない?薬を売り、おまけに副作用で自殺者まで出している(155678 <抗うつ剤>「パキシル」服用の自殺者増加 副作用の疑い)。
精神科医や製薬会社の社会的責任はいったい、どうなるのか?
下記の、米国精神医学学会や米国研究製薬工業協会の言葉には自己正当化以外、何の誠意も見られず、更なる治療法と称して新たな市場を作ろうと言う作為までをも感じてしまう。
参考⇒153352 捏造された新市場(精神疾患と専門薬)2
>事実を追求し皆で共認形成していくことがどれほど重要か、そして、
マスコミの報道を鵜呑みにする事がどれだけ危険なことかを再認識さ
せられました。
・・・まったく、同感です。
〜以下引用〜
さまざまな重症度のうつ病患者に対して、Prozac(プロザック:日本では未承認)などの抗うつ薬が広く処方されているが、これらの薬剤は最も重症のうつ病患者にしか有効でないことが、新しい研究によって示唆された。
英ハルHull大学(ヨークシャー)心理学教授のIrving Kirsch氏らは、米国食品医薬品局(FDA)に試験結果が提出されている35の抗うつ薬の臨床試験のデータを収集。対象の抗うつ薬は、fluoxetineフルオキセチン(商品名: Prozac)、venlafaxineベンラファキシン(商品名: Effexor)、nefazodoneネファゾドン(商品名: Serzone)、パロキセチン(商品名: パキシル)であった。(編集注=英文の製剤は日本では未承認)
分析の結果、軽度または中等度の患者では、抗うつ薬の効果はプラセボ(偽薬)と変わらず、試験開始時に最も重症であった患者でのみ抗うつ薬が有益であった。この結果に基づき、Kirsch氏らは「これらの抗うつ薬を重症うつ病患者以外に処方する理由はほとんどなく、うつ病患者は薬物療法なしで改善する可能性がある」と結論している。この知見は、医学誌「PLoS Medicine」オンライン版2月25日号に掲載された。
米国精神医学学会(APA)次期会長のNada Stotland博士は、「薬物療法が有効な患者もいるが、軽度から中等度のうつ病では、心理療法が有効なこともある。患者の70〜80%が個別療法、家族療法、薬物療法のいくつかを併用して改善するという研究報告もある。今回の知見は、うつ病治療には個別的な適応方法が必要で、最も有効な治療法には複数の方法が含まれることが多いという事実を示すもの」と述べている。
米国研究製薬工業協会(PhaRMA)のKen Johnson氏は、この知見に対して「抗うつ薬など薬剤に対する反応が患者によって異なるのは事実。だからこそ、さまざまな治療選択肢があることが重要で、それによって患者はそれぞれが最も有効な治療を受けることができる」と述べている。
〜引用終わり〜 |
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