私も、“自分規範”に拘ってしまいます。
先日、感トレで、規範型について扱ったのですが、自分規範に拘る弊害は、自分が充足できないだけじゃなく、みんなの充足も奪う=活力▼させている、つまりは「みんなにすごい迷惑をかけていた」ということに気付きました。
それまでは、正直、上手くいかないことは感じていても、「みんなに迷惑をかけている」とはわかっていませんでした。
むしろ、「自分は(自分)規範を守っている」→「守れないみんなが悪い(他者否定)」→「みんなに(自分)規範を守ってもらうにはどうしたらいいか?」という思考になっていました。
まさに、『自分規範にみんなを合わさせよう』としていました。
その際、他のメンバーから教わった大事なことがあります。
その人は、ある人が提出物を出してくれないことに対して、提出物を出してもらうために、「なぜ提出物を期限までに出してもらう必要があるのか(“提出”の背後にある、もっと大きな課題)」をきちんと説明したそうです。それだけでなく、相手が出せない状況をきちんと聞き、出せるようになるには?にとことん付き合う。
そのためには、期限日が近くなったら、連絡をしたり、その人の机の中に埋もれてしまった書類を探し出し、再度「明日までの提出、お願いしますね」とお願いをしたり。
それを、長い期間かけていくことで、期限を守ってもらえるようになったといいます。
この事象に対して、規範型なら、「期限までに出して下さい!!」と正論を繰り返すだけで終わってしまいます。しかし、そこは、正論であるが故に、相手も「ごめんなさい」しか言えない=ダメ圧を加えている→相手の活力を奪うだけ。
規範型は、自分規範を相手にも守ってもらうことを目的にしてしまいます。(ここで言うと、『提出物を期限までに提出してもらうこと』だけが重要であり、目的になる)
一方、彼女のような実現派は、もっと背後にある、大きな課題から思考を出発させます。大きな課題が目的としてブレない。
提出物を出してもらう相手を、その課題を突破するための協働者として捉えている。だから、自分規範など関係なく、「一緒に実現していくためには?」と、あの手この手とトコトン考えることができる→相手も活力がアップする。
そして、この実現派の思考こそが、相手も自分も、みんなが充足できる『新しい規範=充足規範』を生み出していけるのだと思います。 |
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