市場は環境を守れない、社会を統合できない
162554 グローバリズム化をもたらした無国籍マネー:ユーロダラー @
 
井上宏 ( 40代 新潟 建築コンサル ) 07/10/02 AM02 【印刷用へ
中央銀行が、信用創造=金融膨張を引き起こし近代市場を誕生させたように、ユーロダラー市場の形成が世界的なマネー膨張≒グローバリズムを生み出した。
リンク より
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しかるに、ユーロ・ダラーと呼ばれる奇妙なインターナショナル・マネーが自然発生した。
ユーロ・ダラーの起源は1949年に中国人民共和国がソ連の外国銀行のパリ支店にドル預金をしたことに遡る。その後、1957年にはイギリスのポンド危機が発生し、イギリス政府はイギリスの銀行にドル預金を預ることを認める。
以後、ユーロ・ダラーの規模が急速に膨れ上がった。

ユーロダラーは奇妙な存在である。ドルはアメリカの通貨として、アメリカの国内法規の規制を受けねばならない。しかし海外へ出たドルはその規制を受けなくて済む。
ここに無国籍のぺーパー・マネーが出現したのだ。

最大の問題は、連邦準備制度の無限の信用創造を禁ずるレギュレーションDが課されないという点にあった。ユーロ・ダラーは無限の信用創造によって膨張する可能性を最初から持っていた。

ユーロ・ダラーが膨張し始めるきっかけをつくったのは1973年のオイル危機である。原油価格が一挙に4倍になり購入資金に不足した各国政府は、ユーロ・ダラーでドルを調達して急場をしのいだ。

1970年代半ば頃より、最初から国内規制を受けないオフショアー・バンキング制度が成長し始めた。
1974年には3900億ドルだったユーロ・ダラーは
1981年には1兆8000億ドルに達したといわれた。
1990年頃、それは5兆ドルにも達したといわれていた。
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(引用以上)

ユーロダラーとは、(以下ウィキペディアリンクより)
>ユーロと付くところから、欧州における取引を連想させるが、現在は必ずしも欧州とは限らない。これは、当初西ヨーロッパ諸国で運用されていた外国通貨を、このように呼んだ名残である。

>1971年のニクソンショックまでにおいてはドルは金とリンクしており、発行には限界が存在した。しかし、国内の完全雇用と財政政策を支えるための、金融政策緩和を望んだ当時の政権により、ドルは発行の制約から解き放たれ膨張することになった。

>こうしてユーロダラーが生まれたが、ドルは、本来アメリカ国内の貨幣であり、米国内の貨幣需要を十分満たすドルが米国内に存在する。ユーロダラーはそれと別に存在し、世界金融市場を移動し続けているため、特定の国に著しい過剰流動性をもたらし、金融市場の混乱を招く元になっている。
 
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グローバリゼーションは完全なダブスタ。「貿易の自由化」も「民営化」も搾取のための詭弁 「にほん民族解放戦線^o^」 07/10/25 PM09
162565 グローバリズム化をもたらした無国籍マネー:ユーロダラーA 井上宏 07/10/02 PM00

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