生命原理・自然の摂理
161050 筋細胞が多核化したのはなんで?
 
雪竹恭一 ( 45 大阪 営業 ) 07/09/11 PM08 【印刷用へ
※数個から数千個もの核を含んだ巨大な「多核細胞」は、「合胞体」と言われる。同じ複数の核を含んだ細胞でも、原生生物や菌類に見られる、一つの細胞に多数の核を持つ状態のものは「多核体」と呼ばれ、区別されるのだそうだ。

>合胞体が形成されるメカニズムは大きく二つに分けられる。一つは不完全な細胞分裂によって一個の細胞内に複数の核が作られる場合、もう一つは正常に形成された細胞同士が細胞融合を起こして複数の核を持つ巨大な細胞になる場合である。前者には昆虫の初期胚形成が、後者には骨格筋繊維の形成や哺乳類の胎盤、ウイルス感染細胞が、それぞれ代表的な例として挙げられる。

>大きな骨格筋繊維は数千の筋細胞が融合してできた合胞体である。骨格筋の合胞体は筋肉全体の迅速な調節された収縮を可能にする。運動ニューロンから伝えられた電気信号(活動電位)は、神経と筋が接合するシナプス(神経筋接合部)を介して筋繊維に伝えられる。電気信号は信号を受けた細胞膜の表面を素早く伝導するため、合胞体化して一つの細胞になった筋繊維は、それぞれがばらばらのときに比べてスムーズな伝達および運動が可能であると考えられている。
(以上リンクより)

進化史的には、貝(軟体動物)、サンゴ(刺胞動物)、ウニ・ヒトデ・ナマコ・クモヒトデ・ウミユリ(棘皮動物)、ホヤ(原索動物)など、脊椎動物以前の動物にも、原始的であるが、筋細胞はあるらしい。(それらが合胞体であるかどうかは不明。)

おそらく、筋細胞が運動能力を高度化させるために進化してきたものであることは間違いないであろう。そして、その進化は神経系統の進化と対を成すものであろう。筋細胞の合胞体化⇒細胞融合は、運動のための指令をより正確かつ効率的に筋細胞に伝達し、筋細胞同士が一つの統合された組織として運動するために形成されたシステムなのではないだろうか?やはり、運動ニューロンから伝えられる指令は、バラバラの細胞に個別に伝達されるより、一つの細胞に統合された合胞体に伝達した方がスムーズであろう。

とりわけ、骨格筋が外圧状況に柔軟に対応した様々な運動様式を生み出すための筋肉であることを考えると、運動指令と動きのスムーズさというのは重要である。骨格筋が随意筋であるというのは、固定的な動きではなく、状況に応じた柔軟で多様な動きを実現するためのものであろう。(心筋や平滑筋は、決まった動きを繰り返せばいいので、随意筋である必要はない。)

(生命全体が細胞の共同体という言い方もできると思うが)骨格筋の合胞体というのは、外圧適応のための多様な運動機能を高めるために共同体化された細胞組織であるという言い方もできるのではないだろうか。
 
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234631 自己融合したもう一つの多核巨細胞〜破骨細胞 深紫 10/07/14 AM00

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