恋愛って、何?結婚って、何?
155510 日本の新聞業界の特殊性(海外との比較から)
 
坂本日出夫 ( 46 東京 技術者 ) 07/06/28 PM05 【印刷用へ
【販売部数】
 売上部数は、読売新聞    1000万部
       朝日新聞    800万部
       毎日新聞    400万部
       日本経済新聞  300万部
 (アメリカ)New York Times 160万部
 (フランス)Le Monde    40万部

日本の場合、一世帯あたり一部以上の新聞が購読されている計算になる。
また、海外の場合は全国紙よりも地方紙の方が多い。
特に、アメリカでは百万部新聞が1紙しかない(New York Times)が、100万部雑誌が55誌もあり、紙のメディア中心は雑誌であって、新聞は地方メディアにすぎない。(速報性が求められるニュースは、テレビやネットから無料で見る。無料で得られる情報をわざわざ有料で買わない。)

【販売方法】
・日本の場合は、93%以上が宅配。
・海外は宅配は滅多になく、売店か自動販売機が多い。特にアメリカは都市の主要な交差点に新聞の自動販売機が必ずある。
 海外の方が、厚さが日本の数倍ある。

【経営者】
再販売価格維持制度・特殊指定や日刊新聞法(商法)等の政府による手厚い保護を受けており、世界で類を見ない寡占体制となっている。
そのため、販売部数等も海外に比較し突出しており、経営的な努力をあまり必要としていない。

結果的に、日本の新聞社の経営者は経営経験のない記者出身者が就任する事になっている。
逆に、その手厚い保護を継続してもらうために、経営者の最も重要な仕事は、政府・与党の政治家や高官と、親しい関係を維持することであり、記者出身者(御用記者)の方が都合が良いらしい。

【取材方法】
・日本の新聞と海外の新聞の違いは、日本の方が、記者会見等の発表ネタが多く、海外の方が、個人の取材・分析ネタが多い。
・海外の新聞の場合は、通信社の仕事は通信社にまかせ、新聞はいわば第2報をカバーする立場に立つ。
 日本の新聞社のように、いつ発生するかわからないニュースを落とさないようにするために、記者クラブにベッタリ貼り付けになっているような記者はいない。
・日本の全国紙は通信社と同等以上の全国自社取材体制を完備させており、外国の通信社と新聞社双方の機能をあわせ持つ組織になっている。
 以前からその傾向はあったが、1952年に朝毎読三大紙が共同通信を脱退してから、その傾向はいよいよ強くなり、通信社と新聞社の分業体制がない。 


《参考》
「世界の新聞と雑誌」より抜粋
リンク
【英語圏】
●The Guardian(イギリス)
  1821年イギリスのマンチェスターで創刊。以後1961年9月からロンドンでも発行。伝統的に自由な雰囲気があふれ、政治問題や国際問題に対しては、独自の見解を表明しているのでその読者も高等教育を受けた人や専門職の人が多い。 
URL:リンク 
●International Herald Tribune(フランス)
  1966年にN.Y.Herald Tribuneが廃刊したとき、国際版だけが存続し、Washington Postと合併した。さらに、翌年の1967年にはNew York Times国際版と合併してパリで発刊された。ヨーロッパを中心に世界的な読者を持っている。 
URL:リンク 
●The New York Times(アメリカ)
  現代アメリカ新聞の最有力紙である。世界的に権威ある新聞として堅実な地位を占めている。特にコラムは内容質ともにレベルが高い。1857年に「世界で最も善い、最も安い新聞」と銘打って、良心的で公正な新聞作りに専念した経緯がある。 
URL:リンク 
●The Observer(イギリス)
  1791年ロンドンで発刊。国内外の政治、経済、芸術に音楽、演劇、映画、書評など広範囲な記事評論には権威があると評価されている。 
URL:リンク 
●The Times(イギリス)
  1785年ロンドンで発刊。英国内は、もとより世界中の主な出来事を毎日克明に報道すると同時に、穏健で中立的な立場から論説を読者に提供している。こうしたことから、今や英国ばかりでなく”天下のタイムス”として世界中の信頼を受けている。URL:リンク 

【フランス語圏】
●Le Figaro(フランス)
  1853年創刊。パリ最古の新聞。保守的、自由主義的な層をねらいとし、有名人の署名入りコラムや論説を載せ、海外ニュース、文化活動、読みもの、調査ものなどに重点を置いた穏健な編集を行っている。 
URL:リンク 
●Le Monde(フランス)
  1944年創刊。世界で最も洗練された高級紙といわれ、記事の格調の高さと各界の専門家の寄稿によって、政界、官界、経済界、大学などで人気がある。外部資本を受け入れず、批判の自由を守るその論評は海外でも高く評価され、また逆に保守的な層にも読者を広げている。 
URL:リンク 

【ドイツ語圏】
●Frankfurter Allgemeine(ドイツ)
  1949年フランクフルトにて創刊。全国紙の中で最も高度な水準を保ち、記事の権威も高く、超党派的な紙面であるといわれている。経済、文化記事も優れているのでインテリ層に読者が多く、海外でもよく読まれている。 
URL:リンク 
●Neue Zurcher Zeitung(ドイツ)
  1779年チューリヒにて創刊。この新聞は、国際的なニュースの扱いと、それに対する独立した論評は世界の高級紙としての定評があり、国内では政界、学界に全国紙として広く読まれている。 
URL:リンク 
●Die Welt(ドイツ)
  1946年にハンブルグにて創刊。やや大衆的で超党派中立を本領としている。写真なども多く米国の編集、販売方法を取り入れて読者の幅は広い。海外でも広く読まれている。
URL:リンク
 
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