◆幻想共認→モノの取引の成立
・支配者層に力では勝てない下層遊牧民(→商人)の私権欲求
⇒支配者層の巨大な富の一部を何とか自分の物にしたい
⇒自分が簡単に手に入るものと取り替えられれば良い!
⇒@光り物や珍品を他の集団、地域からタダ同然で手に入れて、
A支配層に貴重な物かつ相対優位を示せるものと思い込ませる。
(「王に相応しい○○」「貴方の力を示す△△」etc)
→幻想共認の成立。
→支配層の私有物との取引が成立し、商人の手に富の一部が移る。
◆価格格差の成立
・支配層と商人の取引が成立することで、
→モノとモノ同士の交換基準=価格が発生し、
→その基準が古代国家全体で共認されていく。
・どれだけ商人が私権を手に入れられるかは、
⇒どれだけタダ同然で入手し、どれだけの富と取引できたかで決まり、
⇒どれだけ幻想を膨らませることができたかで決まる。
→その幻想化の度合いがモノの価格=「価格格差」の本質
◆価格格差を原動力に市場が拡大
・価格格差を利用した取引(市場・商人)が広まる。
→掠め取られる支配者層の富の補填が必要になる。
→商人の方も、交換ネタを安く入手できるアテが次々必要になる。
⇒搾取される被支配層を新たに生み出すことが必要。
⇒遠征etcにより新たな民族を国家or市場取引の最下層に組み込む。
→この繰り返しで、市場が無限に拡大(ex.近代の植民地も同じ)。 |
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