>この幻想共認(幻想への可能性収束)によって作り出された、市場商品の価格と一般農産物の価格との価格格差こそ、市場拡大のテコとも原動力ともなった市場の秘密の仕組みである。(30709)
幻想共認を必要としたのは、女の性的商品価値だけでなく、男(支配階級)の権威もそうであって、だからこそ古代において神殿建設のための木材や金属、装身具が交易品として拡大して行ったのであろう。
幻想共認が必要になる背景に、力による否応もない支配関係があり、それを正当化したい欲求があることを見逃してはならないと思う。つまり掠奪行為の自己正当化や優位性を誇示したい欲求(=自我欠乏)がその奥にある原動力と見ることができると思う。
日本における市場拡大停止とは、もはやこれら原動力が衰弱し幻想共認が成立しなくなっていることを意味している。人々を可能性収束させられなくなっている幻想共認に捉われることなく、事実追求や本源的な共認充足の地平を切り拓きたいと思う。
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