物的な生存圧力から脱却した日本ですが、未だ諸外国との私権競争からは抜け出せていないように見えます。
日本国内での生存圧力の極端な低下と、国際的な市場社会における競争の激化という、相反するように見える事象が同時に起きているのではないでしょうか。
働かなくてもだらだらと生きていける社会と、諸外国の猛烈な追い上げを受けその地位を脅かされる現実が同時に存在しているという矛盾・・・。
それらの背反し、混乱した統合軸しか持たない社会がもたらすものは、間違いなく人々の活力の低下です。
>つまり人類は今、史上はじめて、人類本来の共認機能に基づく共認闘争によって掠奪闘争や私権闘争を止揚し、社会を再統合し直す段階に来たと云えるだろう。【30282 超国家・超市場論6 生存圧力に基づく同類闘争から、同類圧力に基づく同類闘争=認識競争へ】
言い換えれば、この「社会の再統合」無しに、日本はおろか、人類の新たな活力の再生はないと言っていいのではないか、と思います。 |
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