サル社会を解明しよう
134910 豊かな第4世界を手に入れた原猿が、それでも性闘争し続けたわけ
 
吉国幹雄 ( 54 鹿児島 講師 ) 06/10/20 PM06 【印刷用へ
6500万年に恐竜が絶滅し、哺乳類が適応放散する中でモグラは第4世界の樹上世界の原猿へと進化していく。そこは敵のほとんどいない豊かな世界。にも関わらず、性闘争を繰り返し本能不全を引き起こしたのは何故か。

性闘争本能による淘汰態となることでモグラはかろうじて種として生存してきたから、その先端の本能機能を封鎖できなかった。
しかし、他の地上の草食・肉食動物として進化した哺乳類がたやすく集団本能の封印を解除して復活させた。が、原猿は本能不全を蓄積させながら、むしろ性闘争を常態化させ性闘争本能を強めているように思われる。なぜか。

一つには、モグラが樹上世界に新ニッチを求めたのは決して豊かな新天地が目の前にあったからではないと思われる。モグラ→原猿は食生活が肉食から草食(雑食)に大転換しており、決して楽な選択ではない。消化システムの変化は体内保育・恒温システムにも影響を与える大転換である。彼らはおそらく放散適応した他の小動物(例えばネズミ類)によって樹上に追われたのだろう。だから、生延びる為にこれまでの先端機能である性闘争本能に一層強く収束した。

もう一つの理由としてメスの問題がある。性闘争本能は決してエサの獲得=食の本能だけに収束しているのではなく、強い種を残す=生殖(性)本能A収束、つまりメスの獲得とセットになっている。メスは主雄の縄張りにあり、そのメスの問題が解決けず、しかも食はわずかでも手に入るので性闘争本能そのものが非充足であり、むしろ性闘争は激化していったのではないか。

 
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