採集・漁撈・狩猟から栽培・牧畜・遊牧へ
133584 保有営地への定期回遊が「私有意識」の発端
 
走馬灯 ( 25 ) 06/10/08 PM03 【印刷用へ
遊牧は楽ではない。

●凄まじい重労働
移動の度に頻繁に行われるテントの積み下ろしに加えて、時には移動が年2000kmに達することもある。

●狼の恐怖
その間、家畜を天敵である『狼』から常に守り続けなくてはならない。いつ襲ってくるかわからない敵に神経を尖らせていたに違いない。

●毎日が生存課題
加えて、春は家畜の出産・搾乳/夏の去勢・毛刈り/秋の交尾/保存食づくりなど季節ごとの作業に追われる。生産物が貯蔵できる農耕と違い、干ばつや厳冬で家畜が全滅すればおしまい、というのが遊牧の欠点。

乾季になるとみるみる家畜はやせ細る。今でも1ヶ月雨季が遅れただけでバタバタと家畜は死んでいくそう。短い雨季の間にできる限り家畜を太らせられたかどうかが、厳しい乾季の生死を分かつ。

//////////////////////////////////////////////////////////////////

このような過酷な状況の中で、遊牧民は適当に移動を繰り返しているわけにはいかなかっただろう。家族ごとに固有の夏営地・冬営地を保有し、そこへ定期的に訪れるようになったはず。

それら保有営地が依存意識と相俟って「占有地」に代わり、そのような土地への執着が「私有意識」の発端となったと考えられる。

家畜はガリガリ、遠路はるばるやっとの思いでたどり着いた場所に顔の知らない奴らがのさばっていれば、「せっかく見つけたイイ草地にいるあいつら何者?!」という風に、私有意識が刺激されたことは容易に想像できる。
 
List
  この記事は 28378 への返信です。
この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_133584
  ※トラックバックは承認制となっています。

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、50年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp