共認運動をどう実現してゆくか?
128360 SNSの孕む対面共認の欠陥
 
川井孝浩 HP ( 33 東京 設計 ) 06/08/17 PM07 【印刷用へ
mixiを始めとするSNSのシステムは、旧住人の支配するネットの闇空間に対する防衛線として、知り合い同士の守られたコミュニティー形成に成功した事例であろう。始めから顔の見える者同士、あるいは知り合いの知り合いである、という安心感が、発信欠乏を意図も簡単に溶解し、反応欠乏にも火を付けた。どうも、mixiの中には期待・応合を軸としたお互い様のコメント規範のようなものが形成されつつあるようだ。

自分の日記にコメントを付けてくれた人には、丁寧にコメント返しを行う。
当然、コメントを付けてくれた人の日記にも、コメントを付けに行く。

これは、繋がり維持という視点では成功例でもあり、「お互い様」が多少の圧力も生み出している為、継続性もそこそこありそう。
ただし、同時にそこがSNSの限界ともなっているように思う。要するに、それ以上の何かを実現する方向性や可能性への収束は見られない。

そしてその限界というのは、対面共認の孕む構造的欠陥と、ほぼ同じではないかと思われる。
要するに、開かれたネットという空間を利用しながらも、結局は顔の見える者同士の親和共認レベルで留まり続け、一向に闘争共認=答えを出す、というベクトルが生じてこないのである。

しかし、その理由は簡単で、誰も答えを出せないから無難なやり取りに終始しているに過ぎない。
あるいは、答え欠乏を顕在化させるような供給営業が行われていないから、とも言える。

現在のところ、SNSに供給されている営業ツールは今までと同じ広告表示のみであり、下手をすれば消費者の囲い込み空間に成り下がってしまっている恐れすらある。折角のネットの可能性も、これでは開花しないだろう。

SNSの利点を活かしつつ、足りない点を補っていく事による可能性。それは、対面を超えた答えの供給営業を、知り合いの枠を超えた領域に仕掛けていく事ではないかと思う。ネットは「出会い」の為のツールではない。ましてや、自分発の自我充足を貪る為の場でも無い。まさしく、みんなに対して開かれた、みんなにとっての可能性の場である。

そして、その可能性とは闇空間とは完全に切り離された場によってのみ、実現する。
 
List
  この記事は 101335 への返信です。
この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_128360
  ※トラックバックは承認制となっています。

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、50年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp