>この様に真猿集団における序列闘争は、基本的に力の論理に貫かれた世界であることを、忘れてはなりません。つまり、根本的には力(or力関係)が序列秩序を維持しており、この力(or力関係)という基盤の上に、序列規範が形成されています。2240
一番から最下位までの力の序列が共認されてオスの自我が制御されていたのはよくわかります。しかし、メスはどうだったのでしょう?
序列はオスほど明確であったとは思えないし、何より役割欠損からくる自我回路はオスに比べて一見、強く生起しそうです。
おそらく自我を発現すれば放逐されるという生存圧力がメスの自我を制御していた根幹部分ではないでしょうか?
(哺乳類の性闘争本能がオス側に主に強化され、メスはオスに比べれば性闘争本能が小さいとすれば、集団課題としてまずオスの自我の発現を制御することが第一課題になったのは頷けます。) |
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