日本人の起源(縄文・弥生・大和)
117831 弥生は縄文と古墳の境目
 
原田昭雄 ( 50 埼玉 会社員 ) 06/06/01 PM09 【印刷用へ
>つまり弥生時代とは、私権圧力とそれを背景にした武力闘争の圧力をへて私権時代確立への過渡期の現象を示す時代であり、この見方の方が本質的と思われる。従ってこの弥生・縄文の時代区分論争においても中心に置かれるべきは、私権の共認と私権圧力の高まりを示す諸現象群で、これによって時代区分とその時代の位相を考察すべきではないか、と思う。(58525)

 おっしゃるように、ここでのお題は「縄文と弥生と古墳時代の境目」ですが、むしろ「縄文と古墳時代の境目となった弥生時代」とした方がそれぞれの時代の流れを捉えやすいのではないでしょうか。

 つまり、1万年余りに及ぶ縄文時代には採集・漁労を中心に自然を対象にした生活でしたから、集団の規模にも限界があり共同体的な生活が色濃く、同類闘争というより自然外圧との戦い(自然の法則、現象の認識獲得も含め)が中心課題であったに違い有りません。一方で、海を渡ってやって来た稲作の生産様式は、飛躍的な量の食を安定して確保できる画期的なものだったといえます。だからと言って、単に本格的な稲作が(=生産方式の転換が)約600年後に権力の象徴である古墳を生んだとは考えられません。むしろ稲作技術とともに渡来した「私有」の意識とその共認形成が基底にあるとする方が自然ではないでしょうか。

 仮に自生の稲があったとして、その収穫だけでは収穫高に限界があります。灌漑、田植、草取り、稲刈り、脱穀・・・・数々の共同作業を統制的に行うことで、生産高は飛躍的に向上したに違い有りません。むしろ、集団を統制して収穫を高め、生活が豊かになることを集団内の全成員が期待していたと思われます。やがて、集団の体制は統率者の下で生産の役割分担から領地の防衛に至るまで取り決められ、権力体制が築かれていったのではないでしょうか。その権力社会の始まりが古墳時代であり、弥生時代は縄文の共同体社会から移行する正に過渡期と捉えて良いのではないかと思います。 
 
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