否定脳(旧観念)からの脱却
109852 現実否定⇒代償充足というワナ
 
家村和宏 ( 40 大阪 総務 ) 06/04/25 PM06 【印刷用へ
>原始人は、絶対的な自然圧力を前にして、とことん自然を対象化した。しかし、古代人は自然圧力ではなく(自然圧力に比べれば変革が容易な筈の)敵対的な現実の共認圧力を絶対的な壁として不動視し、その現実を否定的に捨象した。
換言すれば、古代人は現実の共認圧力を捨象して全く対象化しようとはしなかった。そして専ら、頭の中の本源回路を代償充足させる為の、感応観念(価値観念や規範観念)に収束した。(20054 四方氏)

庶民にとって現実に横たわる絶対的な身分制度(貧富の差)は変えようがなかった。歴史的に様々な革命や一揆、クーデターが起こっても根本的な階級や貧富の差が解消されることはなかった。故に不動視、不可能視の先に現実を否定し、神を崇め、愛や自由、平等を唱えて庶民に代償充足を与えることで、社会秩序は一定保つことができたのだろう。

>彼らは、何故、現実の共認圧力を対象化できなかったのか?
それは、共認圧力というものが、単なる対象物ではなく、自分自身(の生み出したもの)に他ならないからである。
つまり、彼らが否定する現実とは、彼ら自身の私婚・私権の共認や、力の追共認に基づいて作られた現実である。従って、現実を否定する以上、自分自身の存在(自我私権や力を求める下部意識)の否定に向かわざるを得ない。

現実を否定しながらも、求めてるものは自我に基づく自分に都合のよいものであった。愛だの自由だの結局は自分の私権欲を満たす為の方便であり、あわよくば貧富の逆転や身分の転覆を目論む思想だと言える。現実を否定しながらも私権は追共認してるという大きな欺瞞である。

>実際、彼らは頭の中だけで自らの存在(下半身)を否定して、感応観念に収束した。観念の倒錯である。しかし、現実の存在(自らの下半身)を頭の中で否定することはできても、現実に否定することは出来ない。そうである以上、頭の中だけで現実=自らの存在を否定するのは自己欺瞞であり、その自己欺瞞の故に意識と存在(思想と現実)は必然的に断絶し、分裂することになる。

欺瞞観念であることは現実の宗教法人の優雅さ(豪奢な建物に高級車)を見れば分かる。如何に私権強者であることか。歴史的に見ても、常に時の政権と結託して金や土地を集め、庶民には代償充足を与えることでコントロールしていた。

結局は現実(共認圧力)を否定することからは何も変えられない。宗教や個人主義といった本源風の思想に縋ることも、実は観念の倒錯や欺瞞観念を強いられることで真っ当な思考を歪められているに過ぎない。その事に気付かなければ、いつまでも意識と存在の断絶の中で喘ぎ、見えない出口に苦しむことになるだろう。現実逃避⇒現実直視に切り替え、現実の不全を突破する共認圧力を庶民の中から生み出してゆくしかない。
 
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