私権社会の婚姻制
107124 日本における一対婚の普及は、富国強兵の国策→観念主導
 
平野令 HP ( 42 大阪 建築家 ) 06/03/10 PM10 【印刷用へ
 2795,2875,67759で、日本の庶民の婚姻関係は、明治後期に一対婚が法制化されるまでは、(村内)夜這婚が主流であったことがわかる。
 同時に、ヨーロッパなど略奪闘争を経た地域の一対婚が、略奪闘争⇒集団内での性闘争止揚のための私有婚規範として、兵士階級〜庶民へと連続的に普及してきているのに対して、日本では、明治に入ってから法律=国≒お上からのお達しというカタチで、唐突かつ無理矢理(強制的に)普及してきたのは興味深い。

 外国からの開国要求=「国家間私権闘争」の外圧上昇を受け、当時の「幕藩体制」という中途半端な中央集権国家体制では、負け=侵略されてしまう⇒強力な国家への収束力を生み出す必要が生じたということだろう。
 国家中央の統合力を高める上で、幕府〜藩〜村落共同体という各中間集団ごとの集団収束力は邪魔だったのではないだろうか?
 列強に対抗すべく富国強兵(徴兵,徴税,産振などの)政策を強力に推進するために、村落共同体の自立性(閉鎖性)を支えている(村内)夜這婚を根絶するのが有効であったのは間違いない。

 以上のことから、日本における「一対婚〜男女同権〜恋愛」観念の普及は、私権国家⇒近代市場主義国家への急速転換の“方便”であったと見るがどうだろう?
 国家という肥大集団を超えた「社会外圧」が作動し始めた現在、戦争圧力に対応した「一対婚」という方便にしがみつく理由は何もない。

 
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