>母親への同化収束力が強すぎるために母親以外は同一化の対象にはなり得ず、仲間圧力=同化圧力も表層的だけでやり過ごしているようです。(75324)
母親に強く同化収束している子どもは、母親との充足体験を積み重ねているわけではありません。実態は母親からの充足が殆ど得られていないということです。つまり本来なら、まず赤ん坊は母親に同化し親和充足(笑顔やスキンシップ)を得て、次に家族や仲間へと同一化(充足)の対象を広げていくが、母親からの親和充足が得られないがために、充足の対象はいつまでも母親で止まったままになってしまっているのです。
こうなると成長しても、その子どもにとってはそもそもまわりが充足を得られる対象にはなっておらず(むしろ警戒心や不安を生む対象であり)、表層的になんとかやり過ごそうとしてしまう。しかし、それではいつまで経っても充足は得られず、いつも不安な状態になったり、まわりからの期待を感じられず活力はどんどんと衰弱していってしまいます。
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