現在の男女関係における庇護本能・庇護期待は、どうやれば生起するのか?
一般哺乳類の庇護本能について
>一般哺乳類の場合、それが原猿と同じくオスが単体の場合は庇護依存関係が成立しているのは、メスが子育てをする生殖期間中だけです。それ以外の期間は、メスも外敵に対して対応する能力を持っているが故に、特にオスの庇護を受けているわけではありません。<81625北村さん
サル、人類の雄雌(男女)関係について
>そして、サル・人類。命綱は共認(規範)であり観念である。
性も庇護も全てのシステムは共認に基づく。「女・子供は守るべきもの」とほとんどの男の体に染み付いているのは、この庇護本能(規範)が私権時代も含めて根源的な本能だからだろう。特に裸のサルの人類は、徹底的に群れること、観念機能を生み出し発達させることで適応進化してきたわけで、子供を1人前にして集団の社会の戦力とすることは絶対であり、よりいっそう集団の庇護システムを強化(=性システムを強化=同類圧力を強化)する必要があっただろう。<76575吉国さん
貧困の圧力がある私権社会の中では、女も子供も一人では生きていけない。生存圧力により、男に庇護本能が働き、また社会的にもそれをもとにした庇護規範・庇護システムが働いていた。
70’年以降、生存圧力を克服した人類にとて、生存圧力の減少と共に、男の女(子供)に対する庇護本能も、女(子供)の男に対する庇護期待もどんどん衰弱してきた。社会も収束不全から、子供を一人前にして集団・社会の戦力にする庇護システムの方向は行き先を見失い、機能不全に陥っている。
哺乳類の庇護本能も、サル・人類の庇護システムも、外圧(生存圧力、私権闘争という同類圧力)に適応するために、その外圧の中で種を残すために機能している。
現在、セックスレスや少子化に代表されるように、人類の性はとことん意味を失い種を維持するのも困難な状況に陥ろうとしている。これは、外圧(同類圧力)を認識できていないことが根本原因ではないだろうか?
逆に見れば
どうしたらいいか分からない現在の収束不全状況の中で、答え(可能性)に向かって同類圧力を形成することさえできれば、その圧力(課題)の中で男の女に対する庇護本能も、女の男への庇護期待も生起するのではないだろうか。圧力(課題)があれば、男女の引力も高くなる。
子供の養育費等の生活保護が叫ばれているが、圧力を回避することが根本的な答えではない。ここに働く男女の引力は低い。
同類圧力(共認圧力)を形成することが、セックスレスと少子化問題の根本的な答えだと思う。
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