企業を共同体化するには?
101809 民主主義⇒参加、平等という観念論
 
雪竹恭一 ( 38 大阪府 営業 ) 05/12/01 PM10 【印刷用へ
民主主義=会議という固定観念に囚われてきたのは、「民主主義であるから、みんなが平等に参加できる権利が保障されなければならない、それを保障するのが会議である」というような固定観念があったからではないかと思う。

そのような考え方が固定観念化されたのは、序列原理に支配された社会では、現実問題としてはみんなが平等に参加できる場や機会がほとんどなかったからである。現実的にはあり得ないことなので、そのアンチとして、あるべき形が理想化されたものにしか過ぎない。その意味では、単なる現実捨象の価値観念(観念論)に過ぎなかったと言ってもいいだろう。

しかし、価値観念を取り除いて、冷静に現実を直視するならば、指摘されているような様々な対面会議の欠陥が見えてくる。未明度の高い課題であればあるほど、必然的に課題共認の温度差が生じるのが現実であり、答えの出せそうな人間が集中して追求したような一定の叩き台がないと議論にもならないのが実態である。現実の闘争世界は徹底した共認闘争の世界であり、みんなが平等に参加したからといって必ずしも答えの出せる世界ではない。にも関わらず、そのような現実は捨象して、みんな平等に参加しなければならないという固定観念に嵌って、それ以上追求しようとしないから、いつまでたっても答えは出せないし、会議へのもたれかかりやぶら下がり、劣化収束や私的共認等の欠陥ばかりが露呈してゆくことになる。

民主主義とは、本来は共認原理の政治的表現には違いないと思うが、共認原理は、徹底した事実の追求とそれによる構造認識(統合観念)なしには決して実現されないものである。単なる価値観念(観念論)という生っちょろい観念で実現できるものでは決してない。言い換えると、構造認識に基づく確かな答え(の見通し)があってはじめて、末端に至るまでの課題共認が成立するというのが、共認原理の厳然たる構造である。その意味では、民主主義=会議というのが固定観念にしか過ぎないという認識は、徹底して共認原理の実現を追求してきたるいだからこそ到達できた認識であると言っても過言(手前味噌)ではないだろうと思う。投稿を読んで、今までいかに生っちょろい観念論で誤魔化してきたかを自戒させられた。
 
List
  この記事は 101335 への返信です。
この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_101809
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
民営化は掠奪闘争の解放 「開放空間「THE ROTEN」」 05/12/07 AM08

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、50年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp