脳回路と駆動物質
101197 潜在思念と観念回路の断絶
 
矢野悟 ( 24 高知 会社員 ) 05/11/21 PM02 【印刷用へ
 生徒と話をしている時に、気づいたことがある。

 おしゃべりが大得意な子。快く話してくれる。止まらないくらい一気にしゃべってくれる時もある。それだけしゃべってくれると、こちらがはっとするような発言も出てくるため、いい事を言ってくれた時はそれを他の生徒にもしっかり聞いて欲しいと思い、「今言ったこともう一回言ってみて」と頼んでみる。

 すると、さっき口にしたこととは違うことを言ったりする。少し違和感を覚えたので、発言をさせた後、「さっき話した内容をそのまま文にして紙に書いてみて」と指示してみた。…できない。

 どうやら、自分の言ったことをそのまま再生することができなくなっているらしい。この事例はかなり極端だし、一般的な事例とはいえないかもしれないが、ある程度の普遍性は持っているのではないかとも感じる。

 つまり、こういうことだ。

 自分の思ったことを(突発的に)声にする。これはどちらかというと潜在思念のなせる技だ。自分がその瞬間感じたこと(=潜在思念で捉えたもの)を、そのまま言葉にして周りに発信する。子どもでも誰でも、ある程度はできる。

 一方、自分の意見をまとめて話すには観念回路が必要とされ(潜在思念で捉えた感覚が他人にも伝わるように整理しなければならない)、さらにそれを文字にして記述するとなると、さらにもう一段階高い観念レベルでの技術が要求される。

 これまでも共認回路のさび付きが現在の問題の根幹であるという指摘はされてきた。しかし、問題は更に深い所まで及んでいるのではないか?

>人類は直面する過酷な現実対象=自然を凝視し続ける中で、元来は同類を対象とする共認機能を自然に対して作動させ、自然との期待・応望=共認を試みたのである。そして遂に、感覚に映る自然(ex. 一本一本の木)の奥に、応望すべき相手=期待に応えてくれる相手=精霊を措定する(=見る)。人類が万物の背後に見たこの精霊こそ、人類最初の観念であり、人類固有の観念機能の原点である。(実現論1_6_02)

 本来、共認機能と観念回路はつながっているもの。ところが、その共認機能がさび付いているだけではなく、観念回路とのつながりが完全に断絶してしまっていて、観念回路が独立で作動している可能性があるという、極めて異常な状況になっているのではないか。
 
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