生物学を切開する
193846 中心体にもDNAがある?
 
雪竹恭一 ( 46 大阪 営業 ) 08/12/03 AM00 【印刷用へ
まだまだ謎の多い中心体であるが、その中でもどのようにして自己複製をするのか?は大きな謎である。

中心体にもDNAがあるというような記述がいくつかあるので紹介する。

>中心体は細胞分裂周期毎に複製・増殖する。他の自己複製する細胞器官な独自の遺伝子を持つが、中心体については不明である。近年、ヒトデ精子中心体に核ゲノムとは異なる新規DNA の存在が示唆されている。
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>染色体DNAや中心体は2本のDNA鎖が一組となって構成されており、複製の際には一組のDNA鎖が2つに分かれたあと、それぞれに対応する新しいDNAが合成されて複製が完了する。同様に中心体も元の古いものと新しく合成されたものが必ずペアになる半保存的な複製を行うが、この新旧のペアが非対称性を生み出す機構を担っていると考えられる。さらに、半保存的に複製された染色体DNAと中心体が細胞分裂時に新旧に従って非対称に分配されることにより、細胞分化と形態形成が矛盾なく実行されると考えられる
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その他、中心体複製に関する研究

>Schuelerたちは、X染色体腕から、中心体サテライトDNAまでのゲノム地図を作成した。X染色体の短腕上の発現した配列と染色体特異的αサテライトアレイDXZ1との間の移行性の領域は、約450キロベースに渡り、そしてサテライト-リッチである。ヒト染色体の再構成を使用して、中心体機能に本質的な領域を論理的に推測し、そしてその定義を人口染色体アッセイにおいて試験した。その結果、DXZ1 DNAは中心体機能に対して十分なものであることが示された。
「中心体の中心をさがせ」
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>我々は中心体上にあるNucleophosmin (NPM)という蛋白がCDK2-サイクリンEによるリン酸化を受けて中心体から離れることにより中心体複製が開始されることを明らかにしました。
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●考察
・未だ研究途上ではっきりしないようだが、中心体にもDNAがあると仮定しなければ、中心体の自己複製は説明しづらいのではないだろうか?
・中心体の構造が、αチューブリンタンパク、βチューブリンタンパク及びGTP・GDPというヌクレオチドで構成されているということは分かってきたが、それらの材料だけでは自己複製は難しいと思われる。(GTPとGDPのやり取りでチューブリンが伸縮する仕組みらしいが、それだけでは自己複製までは無理ではないか?GTPやGDP以外の何らかのヌクレオチドが存在すると考えた方が素直ではないか?)

・「中心体の中心をさがせ」の記述では「中心体サテライトDNA」が何を意味しているかがよく分からないが、近年中心体マトリクス(周辺物質)が注目されている。中心体マトリクスの中にDNAが含まれているということを意味しているのかも知れない。(X染色体ののDNA配列とサテライトDNAとの関係が研究されているらしい。)
・中心体複製開始に関わるNPMというタンパク質があるということが分かったらしいが、そうなるとNPMタンパク質はどのようにして作られるのか?という謎が残る。核DNAから作られる可能性もあるが、中心体サテライトDNAから作られる可能性もあるのではないか?
 
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