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農から始まる日本の再生

発行 2010年7月4日
サイズ

A4 74頁

定価 2000円

〜農への関心が高まっているのは、なぜか?〜

近年、農への関心が高まっている。2008年頃からビジネスマン向けの経済誌や、ライフスタイルを提案する雑誌などで次々と特集が組まれ、農に取り組む著名人が紙面を賑わせてきた。家庭菜園や市民農園で野菜などの栽培に取り組む人が増え、就農を希望する若者も増えている。新たなビジネスチャンスとして、あるいは自然と触れ合う生き方として注目を浴びる農だが、人々の関心が高まっている背景には、どのような意識の変化があるのだろうか?









ここ数年の農や食に関する事象に目を向けると、2006年度に食料自給率が39%に低下し、報道で大きく取り上げられて以降、2007年に牛肉偽装事件、2008年には中国製冷凍ギョウザ薬物中毒事件、汚染米の不正転売・横流し事件等が発生している。
また、同年小売店から乳製品が消える、小麦価格が高騰するなど、国際情勢が食に及ぼす影響も意識され始めた。こうした状況を受け、農や食への危機感は強まる一方である。



他方、趣味の一環として農業体験に参加する人、家庭菜園や市民農園で実際に栽培に取り組む人、就農を希望する人は年々増え続けており、人々は農に魅力や面白みを感じ、農作業を通じた充実感なども求め始めている。また、企業の農業参入が増えるなど、改めて可能性のある産業として注目される他、教育に農業を取り入れる動きも目に付くようになり、教育の場としても関心が高まっている。こうした動きから、農への期待感が高まっている事が伺える。

つまり、農に対する関心の高まりの背後には、人々の農に対する「危機感の強まり」と「期待感の高まり」という2つの意識が存在していることが分かる。
今回のGRAND THEORY vol.9『農から始まる日本の再生』では、農への危機感の背後にある社会構造を解き明かし、その突破口を探るとともに、農への期待感を高めている意識潮流の変化を解き明かし、農の持つ新たな可能性の実現基盤を発掘する。

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◆目次
第1章 世界の農の現状
太古より、生存上一番重要な食糧を他集団に依存する集団はない
先進国が食糧輸出国、発展途上国が食糧輸入国
先進国が食糧輸出国に、発展途上国が食糧輸入国になったのはなぜか?
緑の革命とは、何だったのか?
金貸しによる世界の農の市場化
 
第2章 日本の農の現状
アメリカ支配の下で行われた戦後日本の農政改革
農業基盤の衰退を招いた農政トライアングル
食生活を洋食化させ、食糧支配を強めたアメリカ
高米価政策から減反政策へ
食糧市場開放の圧力
ガタガタになる一方の日本の農業基盤
アメリカに支配され、国際市場に組み込まれた日本の農
第3章 アメリカ依存からの脱却
食糧の“アメリカ一極依存”から脱却するには?
自給自足の可能性
 
第4章 農に対する期待感の高まり
多面的機能をもつ『農』への期待感
期待感の背後にある社会状況・意識潮流の変化
農には全てを充たす可能性がある
 
第5章 新しい農のかたち
多面的な機能をもつ農の可能性を実現する農村・企業
新しい農のかたちを実現していく為には

◆トラックバック&感想一覧
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