本能⇒共認機能⇒観念機能
76008 観念原回路獲得のシナリオ
 
田中素 HP ( 38 企画 ) 04/08/10 AM04 【印刷用へ
> 明確な完成イメージを持って道具作りをするようになったのはいつなのか、が転換点かと思います。(75877

現在発見されている世界最古の石器製作跡は、東アフリカのゴナ遺跡で、約270万年前のものとされています。ただ、ここで発見された遺跡は訓練されたボノボがつくる石器との差異があまり明確ではなく、確実に製作意図が見られるのは約200万年前に登場したホモ・ハビリスや約160万年前のホモ・エレクトスのつくる石器からのようです。リンク

なお、このホモ属(原人)への進化によって、それまでのアウストラロピテクス属(猿人)からの400cc台から800cc台へ脳容量が倍増し、脳骨格からみて言語野の痕跡も見られ簡単な言語や火の使用も始まっていたのではないかと考えられています。また、直立二足歩行は約450万年前のラミダス猿人から始まっていますが、猿人段階ではまだ不完全で、このホモ・エレクトスで骨格的にほぼ完成されたようです。

ここから考えられるのは、極限状態に置かれた人類にとって、不全感を解消するための解脱様式であり、また直立歩行訓練としての“踊り”への収束がまず始まりであり、それが「万物の背後に精霊を見る」=観念機能の獲得に至るまで相当期間続いたのではないかということです。

世界最古の石器製作は、出土場所から言ってまだ脳容量の小さい猿人(ガルヒ猿人)による可能性もあるそうです。そうすると、人類は200万年にわたって“踊り”を通じた自然対象への応合の結果、約250万年前に観念原回路を獲得し、これを契機に脳容量を倍増させ原人への進化を果たし、ほぼ同時に直立歩行を完成させ洞窟から外の世界へ足を踏み出した(→世界中に散らばった)というシナリオがあり得るのではないでしょうか。
 
 
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